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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ゲシュタポ・狂気の歴史

ジャック=ドラリュ著。片岡啓治訳。講談社学術文庫刊。

フランスの警官で反ナチのレジスタンスにも参加していた著者のナチス研究書です。ほかにも何冊かのナチ関係の書物を著わしたそうですが、いずれも未訳のように思われます。まぁ、ナチス関係というかホロコースト全般はヨーロッパを中心に広く研究されているのでドラリュさんの著作のなかでも代表的な1冊を訳したんでしょう。しかし戦後、ナチの戦犯や協力者の取り調べに当たったという経歴の持ち主でもあるんで、他の著者にはないユニークな視点が期待されますが、フランス語は手が出ません。

タイトルどおり、ゲシュタポの始まり(と、ナチスが政権を握るようになるまでの前史)から終わりまでを描いた力作。この著作が書かれた1960年代には、まだこのような包括的にゲシュタポについて著わした著作はほかになかったらしく、それがそもそもの出発点になったようです(と前書きに書いてある)。ナチスそのものを動かした警察以上の警察ゲシュタポには、同じ警察官としてドラリュさんの関心は他の機関よりも深かったのかもしれません。

多少、情報が古びた感はありますが(ゲシュタポの万能性についての神話とか、ヘスがイギリスに逃亡したという誤解とか、ボルマンの死亡時期とか)、総括的なゲシュタポの研究として必読の1冊でしょう。

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