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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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252 生存者あり

監督:水田伸生
原作:小森陽一
音楽:岩代太郎
出演:篠原祐司(伊藤英明)、篠原静馬(内野聖陽)、宮内達也(山本太郎)、真柴哲司(杉本哲太)、海野咲(香椎由宇)、重村誠(山田孝之)、藤井圭介(木村祐一)、篠原しおり(大森絢音)、篠原由美(桜井幸子)、キム=スミン(MINJI)、木暮課長(西村雅彦)、津田沼(温水洋一)、ほか

予告からずっと気になってた映画だったんだけど、やっと行けました。

とある保険会社の調査によると、世界でいちばん自然災害に対して危険な町は、ダントツで東京・横浜だそうです。本作を見てると、高潮に呑まれるお台場地域、銀座とか、実は海抜数メートルもなくて、あんな高い波じゃなくても、あっという間に水に呑まれ、うっかり下りた地下鉄道の発達した都心のもろさを思いました。
何しろ、知った場所、というのは臨場感が違います。「タワーリング・インフェルノ」とか「ポセイドン・アドベンチャー」とか、たきがはも往年のハリウッドのパニック映画は見てますが、リアル感が異なります。いや、これらのパニック映画というのは、ほんとに大半の人びとがパニックしていて、一握りの超人的な主人公たちが人びとを救い、導くという話だったような気がしますが、舞台も「ありえね〜」なら、主人公も「ありえね〜」なお伽話。映画が終わったら、「ああ、おもしろかった」で終わる話でしたが、この「252」は場所もリアルならば、起こりうる災害もリアル、登場人物たちも(多少、ご都合主義なのはしょうがないとしまして)等身大であろうとしている。新しい時代のパニック映画ならぬ、災害スペクタクル映画とでも言いましょうか、というのは、よりリアルなものを見せようとしているのかもしれません。
かつて、CGとかってハリウッド映画の得意だった。日本の特撮、いかにもな人形はちんけで、この手のスペクタクル映画を作られてもどうせ日本映画だから、と期待せず、期待しても何かちんけでがっかりさせられたことはなかったでしょうか。この映画を見ていると、もうそういう時代は終わったのだな、と思いました。知った場所、というリアルさだけではなく、お台場を呑み込む高潮の凄さは、本物を見てるようなリアルさがあります。おお、日本映画も世界に誇れるCGを作れるようになったんだと。CGは作ってなんぼではなく、演出してなんぼです。その演出で見せられるようになったのだなと思いました。

前振りが長くなりましたが、ここからが本題。

小笠原諸島を襲った地震の影響で、日本近海の水温が急上昇し、巨大台風の出現を予測する、気象庁の海野咲。果たして9月16日、その予報は現実のものとなって、東京を直撃する。娘の誕生日のために銀座を訪れた篠原祐司は、突然降り出した巨大な雹から逃れるために地下に下りるが、その後、臨海を襲った高潮のために地下鉄は水没、地下に閉じ込められてしまう。祐司の兄、静馬は東京消防庁に所属するレスキューだったが、雹、高潮と続く災害に新橋に出動、そこで祐司の妻、由美と出会い、姪のしおりと祐司とはぐれたことを知る。大阪の中小企業の社長の藤井、研修医の重村、韓国人ホステスのスミン、娘のしおりとうち捨てられた新橋駅に逃れた祐司は、地上に「2・5・2」の通信を送り続ける。レスキューだけが知っている、「生存者あり」の信号、だが、気象庁から、海野咲が二次災害を避けるために救出を辞めるよう進言して…。

前半、パニック。後半、救出劇と生還劇。
台風の描写が凄くて、強風ぶうぶう吹いてる。去年は首都圏は台風直撃を免れましたが、いつ来てもおかしくない。そして、高潮に呑まれる銀座や地下鉄。あそこらへん、海抜何mだっけ?と思ったら、いつあってもおかしくない状況かも。そして突然降り出す巨大な雹は、台風発生時にはあり得ないものじゃないんですってよ。あわわわ…
一転、静かな地下。でも、逃げてくる時に濁流に呑まれた人たちを救えなかった。いつ崩れるかわからないという恐怖。それでも諦めない。生還するという信念を持った祐司に、我々観客も同調していくのかも。また祐司以外の4人もドラマが盛り沢山。「ここまで揃わねぇよ!」なご都合主義の設定もあるけど、まぁ、そこは目をつぶってもいい範囲かな?
そして地上。助けたいレスキューと助けてもらいたい由美。その葛藤、苛立ち。山本太郎さんが、静馬の副官役なんだけど、いい演技してはりました。それでも、先走っちゃう若さ、その若さが見つけるひとかけらの希望。地下から送られる「252」を聞きつける、というシーンは、なかなか憎い演出。良かったな、青木くん! でもそこで死ぬなよ、青木くん! 予報士として冷静であろうとする咲が、静馬の弟を思う気持ちに打たれて、「台風の目に入る18分間なら」と進言してしまうのもいい感じ。

最後までスペクタクルで飽きさせません。地上の動と地下の静のメリハリも一本調子になりがちな話にいいバランス。地下の3人(篠原親子以外)のドラマも地下の静に動を与えて良いです。聾唖の娘、というしおりの設定も、うまく生かした感じもしますし、ラスト、懸命に父を呼ぶ声のせつなさは、感動大爆発。

ところで、予告でもさんざん言われてたんだけど、「首都圏直下の地震」てないすよね? 首都圏直下なら、東京、無事なわけないもんね? パンフの粗筋にも「東京に震度5の地震」ってあるけど、無事なはずないもんね?

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