監督:チョン=チャングン
出演:安重根(チョン=チャングン)、高宗(キム=スンホ)、伊藤博文(チェ=ナミョン)、チェ=ウィスク(ファン=ジョンスン)、ほか
韓国、1959年
1909年に哈爾浜で起きた伊藤博文の暗殺事件をクライマックスに、義士と讃えられる安重根(アン=ジョングン)を描いた歴史物。
なんですが、タイトルの高宗って、李氏朝鮮最後の皇帝なんですけど、映画の最初の20分くらいに出てきただけで後はかすりもしなかったのは、安重根の伊藤博文暗殺が高宗の指示だったという説に基づいていたんでしょうか? 別に高宗のところをなくしても問題はないと思うんですが。
あと、中盤の戦闘シーン、同志というか部下っぽいのが、民家で休んでたけど、日本軍が通りかかったんで発砲したのは、あんまり考えなしでちょっとどうなのと思いましたが、英語の字幕だったんで、もしかしたらもっと深い事情があったのかもしれません。ただ、一般人も巻き添え(後で民家の家族3人が日本軍に処刑されるシーンがある)にしてるんで、あんまり無責任じゃないかと思いました。自分はとっとと死んでるし。みんながご飯食べてるんだから、そこはやり過ごそうよ。
ソウルの
安重根記念館に行った時にだいたいの経歴は知ってたつもりだったんですが、家族がいたのは見逃していたわい。
また、安重根といったら、左手の薬指が欠けている(指先を切って断指同盟を結成したため)のが有名だと思ったんですが、映画ではそういうシーンはなかったですね。伊藤博文の暗殺前だから入れても良かったんじゃないかと思ったんですが。そもそも断指同盟もないしね。
朝鮮戦争で全土が焼け野原になって6年目に撮られたという意味では貴重な映画なんでしょうが、話的には凡作っぽいです…。
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