新国立劇場演劇研修所公演。
見たところ:国立劇場おきなわ
チラシを見て、興味を覚えたので行ってきました。
朗読劇とはいえ、臨場感の溢れる舞台で、なかなか良かったです。
ただ、飯を食いながら思ったのですが、そろそろ
沖縄戦・原爆・空襲の3大悲劇の上にあぐらをかくのは、もういいんじゃないかなということです。特に本土の人間がです。
この3つを扱っていれば、日本人は被害者でいられます。まぁ、沖縄戦の場合は軍が出てきますので、そこは加害者ですが、大多数の日本人は加害者よりも被害者の方に向いてるんで、そこは軍人と一部の政治家しか裁かなかった東京裁判の姿勢そのまんまですが、悪いのは戦犯であって国民は被害者であるという意識に働きかけるには沖縄戦・原爆・空襲は格好の餌だってことです。
しかし、本来の日本人の立場は加害者、それも世界中を敵に回して最後まで戦った加害者であることを忘れてしまってはいけないと思うし、そろそろ、ここを描かないのは信用がならんと思いました。
つまり、戦争は嫌だと言う日本人の平和観の裏にあるのは、戦争の被害者になるのは嫌だ、という自分たちの加害を置き去りにした平和観なんじゃないかと思うからです。
だから、憲法9条(と、拡大解釈してそれを守ってきた日本国民)にノーベル平和賞を、などというとんちんかんな運動が出てくるのではないでしょうか。
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