監督:ジュールス=ダッシン
出演:マリエッタ(ジーナ=ロロブリジーダ)、ブリガンテ(イブ=モンタン)、農業技師(マルチェロ=マストロヤンニ)、ドン・セザール(ピエール=ブラッスール)、トニオ(パオロ=ストッパ)、ルクレチア(メリナ=メリクーリ)、ほか
1959年、イタリア
イタリアの映画なのに何でフランス語と思ったら、舞台がコルシカ島だったからかな。そうとはわからないんだけど。
コルシカ島のとある港町。ここは富豪のドン・セザールと顔役のブリガンテが実質的な支配者だった。ブリガンテは、ドン・セザールの囲う女の末娘マリエッタをものにしようと狙っていたが、彼女はブリガンテを嫌い、フランスから来た農業技師に結婚を申し込むが、彼は相手にしなかった。町の祭の日、スイスからやってきた観光客の50万リラが盗まれるという事件が起こる。
「掟」というタイトルは、作中に登場する「掟ゲーム」からとったようです。出した指の本数で親を決めて、親が腹心を指名して、親と腹心はその場を支配できるという、何とも陰湿なゲームで、法律では禁じられているとか。親と腹心がどんなデマを言っても、参加者は誰も抗議できないし、親が酒を飲めと言えば、受けなければならないし、日本にもありそうだよね、こういうゲーム (´・ω・`)
で、ブリガンテというのは、このゲームが強くて、村の秘密を暴き、広めることで顔役にいられるらしいです。
しかし、マリエッタはブリガンテのことが「殺したいほど嫌い」と言っており、まぁ、確かに嫌な男なんですな。で、対するマルチェロ=マストロヤンニの農業技師(最後まで名無し!)は、北部から来たという人物なもんで、ちょっと洗練されてる感じもあり、はすっぱだけど、可愛いマリエッタは、農業技師となら結婚してもいいと考えるわけです。
マリエッタがスイス人の50万リラを盗んだ罪をブリガンテに押しつけたことや、まぁ、因果応報といった感じでブリガンテは最終的には失脚します。富豪ドン・セザールも病死し、町には支配者がいなくなりました、という感じでハッピーエンドのようです。
中盤、マリエッタを無理矢理押し倒したブリガンテが、ナイフで斬りつけられた時にはイタリア女はこうでなきゃ! ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!! と思った(「
ひまわり」とか「
ウェスタン」とか)。
「
日曜はダメよ」の主演メリナ=メルクーリさんは、不倫の果てに自殺しちゃう役だったよ。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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