ホウジョウの王、シンジロウ・サコミズ登場。ちらりと立ち読みした小説「リーンの翼」では特攻兵であったかと。歌舞伎のような隈取りしているのは狂気を表現したいのか。しかし、そのわりに表情が乏しい。ほとんど能面の上、声がどーも大根に思えて気に入らない。小山力也氏、昔、「はじめの一歩」で鷹村さんを演じてたが、二枚目の鷹村さんはともかく、理不尽大王が全然ぺけだったので見るのを止めたので、今度はどうかと思っていたが、娘に「妄執に憑かれた父上」と言われるには迫力足りない。歌舞伎者には「気違いじみた」という意味合いもあったはずだが、それだけでごまかせっか。その分、漫画はかなり狂気を感じさせる演出になっていて良いかな。元特攻兵がバイストンウェルから日本に戻り、当初の予定どおりアメリカをたたく、という妄執に狩られている王にはちと見えん。リュクスが16歳ぐらいとして、17年以上もそういう妄執を抱き続けている王にしてはちと行儀が良すぎる。
キャラクターの塗りが相変わらず薄い。どうもパステル系の色ばかり使ってるせいか〜? 逆にオーラバトラーや戦艦、背景の塗りはなかなかいい味。しかし、ヒーリングミュージックとか見てんじゃないんだから、人物にもっと力入れていただきたい。
オーラバトラー、くねくねした動きが、「ダンバイン」でのちょっと形の変わったロボットとえらく違う。これはこれでいいのだが、おもしろいのだが、どうもキャラクターが平面でオーラバトラーが生き生きってなんか違うような気が。確かにロボットアニメだと思うけど、キャラクターあってのオーラバトラーかと。しかしオーラバトラーの動きはすごく良い。腹ぼてコクピットはどうも美しくないのと、ナナジン、いきなり二人乗りで全然窮屈そうな演出がないのはどうか。オウカオウ、ズワースやレプラカーンみたいな重量級のオーラバトラーかと思いきや、動きはすごく軽い。個人的にはもっとどっしりした動きのが良かったかなぁ。ナナジンはまぁ、ダンバインだしな。
ジャコバアオン、「ダンバイン」のふくよかさとは打って変わったがりがりぶり。何があったんだ。あと前は確かに女性だったはずなんだがフェラリオの王って、女王でもええやんけ〜。ミ・フェラリオか、えらくでかくなったようだが、チ・フェラリオとリュクスが言ったような気もするので別の種族と考えておこう。しかしでかいね。人間の子どもサイズ。これぐらいあれば、チャムもマーベルと張り合えたろうになぁ。その場合、チャム・ファンは減ったのかもしれんが。
い〜つ〜か〜ら〜
バイストンウェルの空に星が見えるようになったんじゃーッ!!海と陸のあいだの世界なんだから星空が見えちゃあかんやろ。魚影かと思ったけど、あの描き方は星空の方がしっくりくるぞ。
話のテンポ、遅すぎない? バイストンウェルにやってきて、ジャコバアオンに聖戦士認定されて、ホウジョウ行って、ナナジン動かして、もう少しエピソード入れられないか? たきがは、オールドファンなんで、こういう最近のアニメにありがちな遅さって気に入らんだけかなぁ。今川監督はてんこもりが多いしなぁ。ただ2話もかかって、RPGならば、プロローグが終わったぐらい(それを言ったら「シェンムー」ちゅうゲームはプレイ時間2週間でプロローグというのは有名である。なにしろ、ン億かけた第1章って、主人公が横須賀から中国に旅立つまでなんだもん。それなりにおもしろかったが、続編をやろうという気にはならなかったものさ。アニメ顔の主人公とダブル・ヒロイン以外は妙にリアルタッチな登場人物のギャップもあんまり好きでなかった)であろう。思い切って1話に詰め込んで、2話目から本編ばーんと初めてくれた方が良かった。もう、エイサップの両親とか、友人のエピソードは極力カットしてさ。と言っても、この先、両親がどれだけ話にからんでくるのかわからんが。友人は一緒にバイストンウェルに落ちてきたんで、トッドぐらいの活躍はしてくれるのを期待する。
1話目、アメリカ兵が戦艦に特攻。あり得るか? いくら「世界最強」を自認していても、それを証明するために死ぬか? そんな馬鹿なことをさせるのは旧日本軍だけでよろし。脚本以前に、ちと監督のセンスを疑うぞ。
ひとまず第3話も一緒に借りる。キャラクターに思い入れがないので、つまらない。たきがはの嗜好でいったらサコミズか、アマルガンなんだけどなぁ。どっちも半端でなぁ。リュクスは1話目より声が凛としてきたので良いかも。エイサップも巻き込まれ主人公の典型なんで、もうちっと自分で動いてくれるとおもしろいんだがなぁ。まぁ、時間いっぱいあった「ダンバイン」と比べるのは酷というものか。
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