監督:ロバート・ケナー
2008年、アメリカ
茅ヶ崎環境フェアでかかった2本のうちの1本。例によって英語まんまのタイトルですが、「モンスターズインク」にかけたのかもしれませんが、日本語で「食料工場」ぐらいの方がインパクトがあって話題を集めたんじゃないかと思います。
そのタイトルのとおり、工場化していくアメリカの食生活に問題を提示するドキュメンタリーで、勉強になることが盛りだくさん。
たきがは的にはO-157という大腸菌は、本来、草しか食べない牛にコーンを食べさせることによって、牛の腸内にいた大腸菌が毒性を持ち、出現した。がいちばんのヒットでしたが、
ファストフードなんか二度と食わん! (・A・)とか、アメリカ製品が安い理由とか(すでにアメリカ製品は不買中〜)、遺伝子組み換え食物いかん!などなど、常々、怪しすぎると思ってるアメリカの食料品への不信感をさらに強烈なものにしてくれました。出てきた巨大食料品会社が全部インタビュー拒否というのも、全然分野は違いますが、わしはこういう後ろめたい会社というのは基本は同じだと思ってるので不思議でもなんでもありませんが、原子力ムラの秘密主義と見事に合致するところがあり、自分たちが作った食い物を自分の家族に食わせられるなら、堂々とインタビューでも何でも答えやがれ、受けられないってことが後ろめたさの証明なんでい馬鹿野郎な気持ちで見ました。
ただ、なにしろ福島第一の原発事故以降、こういう環境を扱ったドキュメンタリーというのは急速に内容が古くなってしまっていて、今だったら放射能の問題が格段に大きいはずなので、それが残念。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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