見たところ:ワーナーマイカルつきみ野
監督:毛利匡
ナレーション:菅野美穂
パンダ好きに贈るパンダ満載映画。どこで切ってもパンダ、どこから見てもパンダ。かつて、ここまでパンダに溢れたドキュメンタリーがあったろうか? いや、ない(反語)。
パンダはいま、世界に1600頭ぐらいしかいない希少な動物である。先の四川省の地震では、パンダの繁殖地は幸い無事だったそうだが、竹を供給する農家が打撃を受けて大変だったとか。
しかし、全編に溢れるパンダを前に難しいことを考えてもしょうがない(しょうがないのか、たきがは?)。
あなたは全編に溢れるパンダを見て何も感じないか? パンダ!
パンダ! パンダ~ッ!! はぁはぁ、少し落ち着けや、ぢぶん。
思うにこの映画、スクリーンで見るにはいと向かぬ。だって、全編に溢れるパンダを前に声あげるわけにいかないでしょ、一人で見てるんじゃないんだから。映画館貸し切りしてるんじゃないんですから。しかし、パンダを前になぜ黙っていられようか? いや、ない(反語)。パンダが食べる! パンダが走る! パンダが眠る! パンダが遊ぶ! パンダが落ちる! パンダが子育てする! パンダがじゃれあう! 黙ってなんかいられませんでしょ、奥さん? しかもパンダは鳴くのですぜ。くぅくぅと鳴くんですぜ! パンダの赤ちゃんがお母さんのおっぱいを求めて鳴くんですぜ! どうして黙って見てなくちゃいけないんですか?! はい、うるさいからですね、わかっとります。たきがはも頑張って我慢しましたとも。でもね、歓声あげまくりっすよ。心の中で悲鳴あげまくってましたよ。だってパンダだもん。アニメとかCGじゃない、生パンダですぜ、パンダ、いぇ~い!
この映画は、親しい人とだけ見られるのがベストです。キャーッ、パンダよ、パンダよーッって気分を共有できる方と行くのがお薦めです。
全編に溢れるパンダ。そして、パンダたちの置かれた状況を見直しましょ。1年半かけて子育てするパンダが、わずか半年で子から引き離されて鳴く切ない声に耳傾けましょ。人間よりも古い起源を持つパンダたちがこれからも生きていけるように、何をしたらいいのか、何ができるのか、考えようじゃありませんか。
パンダをドードーにしないように。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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