出演:チェリー(マリリン=モンロー)、ボウ(ドン=マレー)、バージル(アーサー=オコンネル)、ほか
監督:ジョシュア=ローガン
マリリン主演のラブコメディっちゅうか、困ったちゃんのカウボーイ・ボウと酒場の歌手チェリーがくっつくまで。ラブコメか。
モンタナから、フェニックスで開催されるロデオ大会に出場するためにやってきたカウボーイのボウと、その父親代わりのバージル。フェニックスに着いたその晩に、ボウは酒場の歌手チェリーを自分の天使だと決め込み、一方的に結婚の約束まで取りつけてしまう。そんな気のないチェリーは何とかボウから逃れようとするが、その一方で彼のことが気になってもおり…。
モンローが馬鹿っぽいキャラに描かれているのは、「
紳士は金髪がお好き」と同じ路線なので、まぁ、しょうがないかとも思うんですが、「ナイアガラ」でそれまでの大根女優から演技派と見直されたはずなのに、こんなに馬鹿っぽいキャラにしなくてもいいじゃんと思ったりもするわけです。
しかし、その馬鹿っぽいチェリーに輪をかけて馬鹿(こっちは正真正銘の馬鹿だ)なのが、主人公たるボウでして、もう、たきがは、ほぼ最後までチェリーがボウを気になるのも、ボウが最終的にチェリーをゲットするのも納得いきませんでした。ヽ(`Д´)ノ
ボウというのが、モンタナから出てきた田舎者、というのはいいんですが、21歳で、自己中で、独善的で、猪突猛進と来ている。なにしろ、いやがって、ロサンゼルスまで逃げようとしたチェリーを、投げ縄でふんづかまえてモンタナ行きのバスに乗せたってんだから、自分勝手にもほどがあるっちゅうか。いい加減にしやがれ、こんちくしょう。
でも、チェリー自身も、実はそんな強引かつ、自分の過去にこだわらないボウに惹かれつつあるわけで、だから、ボウがバスの運転手にこてんぱんに打ちのめされた時にも思わず心配して駆け寄るわけだし、最後のキスがしたいと言われれば応じちゃうわけで、ラスト、井の中の蛙よろしく、世の中には自分より強い奴なんかいくらでもいるんだぞ、と思い知ったボウが、別人のようにチェリーに話しかけるところでは、まぁ、優しいところが確かにあるわけではあるのだけれど、何か先行き不安になるカップルでした。
あと、吹き替えで見たんだけど、モンローやった奴、さいて〜 本来、アルトのマリリンに、なんだ、あの舌っ足らずの馬鹿声は?! あと、ボウ役の人の滑舌の悪さにはまいった。
マリリンの垂らしたよだれがいろっぽい〜と評判になったのは、この映画ではなかったかいのう?
ボウが21歳に対し、マリリンは実年齢30歳。驚きの若さです。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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