原作:野田サトル
出演:杉元佐一(小林親弘)、アシリパ(白石晴香)、白石由竹(伊藤健太郎)、ほか
今も週刊ヤングジャンプで連載中のアクションサバイバルアドベンチャーグルメと、わりと多ジャンルな漫画です。既刊は12巻ぐらい。
日露戦争帰りの杉元佐一は、親友で戦死した寅次の妻であり、幼なじみでもある梅子の眼を治すため、北海道で砂金取りに従事していましたが、すでにブームの去った北海道で思うように砂金は取れず、ふとしたことから聞かされた2貫(現在の金額で約8億円)の金塊を囚人たちの入れ墨に託した死刑囚の話を追い求めることになります。杉元の相棒がアイヌの美少女にして狩人のアシリパ(リは本当は小さい)さんで、ここに天才脱獄囚の白石由竹を加えて主人公トリオ。で、砂金の場所を隠した入れ墨を持つ囚人を追うのが新撰組副長・土方歳三(70歳!)をリーダーとする無法者の集団と、北海道に駐留する第七師団の鶴見中尉をリーダーとする一派(悪役)の三つ巴となって、殺伐とした殺し合いもしつつ、アシリパさんを中心にしたアイヌ・グルメや蘊蓄も紹介され、白石をセンターに置きつつ、杉元やアシリパさんほかも加わってのコメディありと、作者さんのサービス精神の旺盛ッぷりが愉快痛快な漫画です。
ただ青年漫画の常で12巻まで来てもまだまだ話が終わりそうになく、先が読めないのでコミックスに手が出ません。「
となりのヤングジャンプ」というサイトで9日まで100話まで公開されていましたが、思わず読みふけってしまいました。安定したおもしろさで突っ走っているので、完結したら考えようと思います。
土方さんはもともと好きなんですけど、主人公トリオが何といっても魅力的で、コメディとかグルメとか蘊蓄の話の時はほっこりします。
そんな「ゴールデンカムイ」がアニメ化されたというので見てみました。
サブタイトルは「ウェンカムイ」。杉元とアシリパさんの出会い、囚人たちの入れ墨に隠された金塊を追うことになり、二人で共闘して、杉元に金塊のことを教えた元囚人・後藤を殺したヒグマ・ウェンカムイを倒すまでです。確か原作にほぼ忠実な展開。
真夜中の放送のためか、杉元が従事した二〇三高地の戦いやヒグマとの戦いもけっこう残虐に描かれてまして、元の原作もそうなんで、このまま余計なエキスを入れずに原作に忠実に作ってくれればいいなぁと思いました。最後の方で杉元が元囚人の皮を剥いでいたシーンは原作にないそうです。まぁ、下手な規制が入るよりいいか。
ただ、原作は上で書いたとおり、いまだに連載中なんで、どこまでアニメ化するのか謎…。
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