監督:ピエトロ=ジェルミ
出演:アンドレア(ピエトロ=ジェルミ)、その妻ルイザ(ルイザ=デラ・ノーチェ)、リータ(フランカ=ベットーヤ)、ほか
見たところ:辻堂市民図書館
1958年、イタリア
「
鉄道員」のピエトロ=ジェルミ監督の映画です。年代的には「鉄道員」の後で、精力的に映画を発表していた頃のようです。
ローマに住むアンドレアは、子どもの病気療養のため、妻子が田舎に帰省している間、アパートでやもめ暮らしを虚しく味わっていた。そんな時、寂しげな女性リータと知り合ったアンドレアは愛し合うようになるが、やがて妻子がローマに帰る日が近づいてきても、リータとの関係を清算できないでいた…。
たきがはは基本、メスですんで、女性の側に感情移入というか、たぶんに同情して見ます。この映画、粗筋は「
2人の女性への愛情に挟まれてどうにもならない気弱な男の心情しみじみと描かれている。庶民的心境映画の佳作」と紹介されてましたが、アンドレアの身勝手さにぷんすかものでした。ええ。男の側からすれば、妻と子も可愛い、でもリータも可愛い、2人への愛情で身動きがとれませんとか言いたいのかもしれませんが、ぶっちゃけ、ひどい身勝手な話です。実際、身勝手です。一方的に損しているのは女性の側で、男性が僕ちゃん困っちゃうとか言われても勝手にしろ! ヽ(`Д´)ノ としか言いようがありません。ええ。
しかもラスト、ネタバレですが、いい加減、古い映画ですので伏せませんが、リータは自殺にまで追い込まれてしまいます。それまで、さんざんリータと妻子の間でふらふらしていたアンドレアがいざ妻子が戻ってくれば、リータを見捨てる。そんな勝手な話はないではありませんか。ええ。ほんとにぷんすかです。
なので、とうとう奥さんに浮気を打ち明けて、奥さんと息子が出ていっても、それは自業自得というものですが、ラスト、帰ってきやがりました。監督、脚本が甘いです。イタリアではそれもありなのかもしれませんけど。
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