監督:アルフレッド=ヒッチコック
出演:ジョン・スコティ=ファーガスン(ジェームズ=スチュアート)、エルスター(トム=ヘルモア)、マデリン/ジュディ(キム=ノヴァク)、ほか
ヒッチコックのサスペンスもの。キム=ノヴァクの怪しい魅力が全開です。
高所恐怖症のために刑事をやめたジョン・スコティ=ファーガスンに、学生時代の友人エルスターから妻のマデリンを尾行して、一日の行動を調べて欲しいという依頼が来る。彼は美貌の妻と結婚することで造船会社を継ぎ、社長となったが、マデリンの行動が最近、怪しいというのだ。引き受けたスコティはマデリンを尾行し、彼女がカルロッタ=バルデスという、100年も前に亡くなった女性に由来の場所ばかり巡っていることを知る。実はカルロッタはマデリンの曾祖母で、26歳で自殺していたが、マデリンも1度は自殺未遂をはかり、とうとうスコティの前で自殺してしまう。だが、傷心のスコティの前にマデリンそっくりのジュディが現れて…。
と、中盤までの粗筋を書きましたが、こういう推理物に強い人は落としどころがわかっちゃったりするんでしょうか? たきがは、高所恐怖症で、下を見下ろしてくらくらしているジェームズ=スチュアート氏と、彼の記憶の中で咲き誇るマデリンの怪しい美しさ(と言うか、実はキム=ノヴァクさんの出演はこれ一本しか知らないので余計にそう思うんでしょう)がアップで迫る印象しか知らず、半端に見たことはあったものの、今回、ラストまで初めて見通すことになりました。
やはり、この映画はヒロインにキム=ノヴァクさんを起用したところが勝利ポイントだと思いました。うん。自分の自殺した曾祖母カルロッタが取り憑いた(と自殺するまで旦那に言われ、そういう言動を見せていた)マデリンは、思わせぶりな行動もあいまって怪しさ大爆発。しかも寝言で「私の子どもを知りませんか」とまで言わせてしまうと、ご先祖が取り憑いたなんて、そんな馬鹿な〜と思っていたスコティならずとも、彼女の魅力にめまいがしちゃうのではないでしょうか。
ところで、マデリンの自殺はスコティが高所恐怖症のために止められなかったし、そもそもスコティが刑事をやめたのも高所恐怖症のため(とは言いつつ、冒頭がなかったので、実は詳しいところは知らなかったり)と、あちこちで高所恐怖症がばらまかれているスコティですが、ジュディが美容院から帰るのを見た時に、ホテルの5階か6階あたりから見下ろしているのはどうなのだ。全然、高所恐怖症じゃないやんか。と突っ込んでおきます。
いつも自分の映画にカメオ出演しているというヒッチコックは見つけられず。まぁ、わしもヒッチコック・マニアじゃないもんで、どうでもいいっちゃ、どうでもいいっす。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
[0回]
PR