というわけで2016年9月現在の最新の情報です。
仁川(インチョン)港に行くには地下鉄1号線で東仁川(トンインチョン)駅で下車、だだっ広い駅前広場の反対、地下街のある側に下りて、ターミナルの反対側にあるマクドナルドの前が仁川港に行けるバス乗り場です。たぶん循環なので、ターミナルの側で乗ると大回りになる気がしますが、乗ってないので不明。地下鉄は終点の仁川駅で下りてもいいと思いますが下りたことがないのでバス停がいいところにあるかどうかは不明。
バスは24番線。終点が国際旅客ターミナルですが、中国への行き先によっては手前の旅客ターミナルで下りないとなりません。
仁川港で手に入れた中国行きのフェリーのガイドに載ってる地図。
KOREAにあるのが仁川港。
CHINAにあるのは上から反時計回りに遼寧省・丹東(タントン)、同・大連(ダーリェン)、同・営口(インコウ)、河北省・秦皇島(チンファンダオ)、天津(ティエンチン)、山東省・煙台(イェンタイ)、同・威海(ウェイハイ)、同・石島(栄成市(ロンチェン))、同・青島(チンタオ)、江蘇省・連雲港(リェンユンガン)です。石島以外は高速鉄道の駅があるところばかりですな。
国際旅客ターミナルから出ているのは以下のとおり。
行き先 | 出港 | 料金(単位は千ウォン) | 所要時間 |
---|
営口 | 火曜日23時、土曜日12時 | 115〜220 | 26時間 |
秦皇島 | 月曜日19時、金曜日13時 | 115〜180 | 23時間 |
煙台 | 火曜日、木曜日、土曜日19時 | 120〜140 | 16時間 |
大連 | 火曜日、木曜日、土曜日17時 | 115〜231 | 16時間 |
石島 | 月曜日、水曜日、金曜日18時半 | 110〜210 | 15時間 |
丹東 | 月曜日、水曜日、金曜日18時 | 126〜132 | 16時間 |
旅客ターミナルから出ているのは以下のとおり。
行き先 | 出港 | 料金(単位は千ウォン) | 所要時間 |
---|
威海 | 月曜日、水曜日、土曜日19時 | 110〜150 | 14時間 |
青島 | 火曜日、土曜日17時半、木曜日19時 | 120〜160 | 17時間 |
天津 | 火曜日13時、金曜日19時 | 115〜180 | 24時間 |
連雲港 | 火曜日19時、土曜日15時 | 130〜220 | 24時間 |
暮れなずむ仁川港。フェリーからの眺めです。
わしが乗ったのは火曜日の営口行きでしたが所要時間の「26時間」には罠というか恩恵というか、なにしろ額面どおりに受け取ると大変なことになります。火曜日の23時に仁川港を発ったフェリーは26時間かけて中国に着きます。この時、中国の時差は韓国(ちなみに日本も)と1時間なので25時間後となります。つまり、夜中に中国に着きます。しかし、夜中の営口港におっ放されると心配していたらさにあらず。下船は4階だったか5階だったかの案内所に紙が貼られて、8時と案内が。つまり、実際の拘束時間は26+8時間+α(下記の乗船時の早めの時間も入れると)なのでした。だから明るくなってから船を下りることができますが拘束時間は40時間くらいです。
しかも、この船、23時と遅い出港ですが乗船は17時台と早いです。のんびり来ると大変な目に遭うかも…。
しかし、営口港にはろくな施設がありません。わしが気づいた範囲では切符売り場のほかには売店しかなかったです。大まかな地図はありますが、バスやタクシーの案内もなく、建物を出ると悪名高い白タクがどっとたかってきます。危うく引っかかりそうになりましたが、相場の数倍の値段をふっかけてくるので気をつけてください(高速鉄道で鮁魚圈〜瀋陽が80元くらいなのに400元で行くとか言ってた)。あと両替所もないので、仁川港で両替していった方がいいでしょう(ドヤ顔)。
さらに港と駅がとても離れています。高速鉄道に乗るにはタクシーでけっこうかかると思います。
早朝の営口港。
旅客ターミナルは赤枠内ではありません。船からはマイクロバスで移動します。
ついでに中国の高速鉄道の写真です。
営口から瀋陽に移動したんですが、本数がありません。駅に10時くらいに着いたのに14時くらいまで待たされました。圧倒的に多いのは北京行き。
あと切符を買うのにパスポートを提示しないとなりません。自動販売機もありますが、身分証明書をタッチしないといけないので中国人オンリーです。外国人は窓口へ。さらに改札時には飛行機並みの荷物のレントゲン検査もあるので日本よりも厳重な警備です。
営口市の高速鉄道の駅は鮁魚圈というのですが、駅の周辺に、これまた何にもありません。ちょうど、日本のド田舎の新幹線の駅みたいな感じです(駅しかない)。幸い、改札を入ると売店はいくつかあるので、ここでやっと食事。給湯器はあるので売店で売ってるカップ麺も食べられますが、残念なことに給水器はありません。そのせいか、中国の人たちはポットの持参率が韓国に比べると高いです。そういや、中国の列車って、お湯のサービスがあるんでしたっけ。
高速鉄道の顔。
一昔前の新幹線という感じですが、乗り心地はあんまり良くないです。通路が狭く、わしのカートがやっと通れる幅しかありません。あと、けっこう揺れます。最新の新幹線に乗った甥の話によると新潟新幹線が揺れて酔ったそうなので、たぶん、それくらい。きっと、線路の幅が狭いのでしょう。
ただ、営口から瀋陽まで200kmありますが、約1時間で行けるので便利は便利です。飛行機は空港が遠いことが多いし。チケット買うのもめんどくさいし。哈爾浜→東京行きの航空券を買うのに筆談交えて6時間くらいかかったんで。
しかし、この後、哈爾浜に移動し、北京に行こうと思ったら、北京行きのチケットが売り切れだと言われたので、早めの購入がいいかもしれません。テレビのニュースで天安門広場に大きな献花台が置かれたりしていたので、何か祭りがあっただけかもしれませんが。なにしろ人口が多い国ですから。
いろいろ言われてますが、わしが乗った時には特に事故が起きたようでもなく、平常に運転していました。
ちなみに窓から眺めた光景。
韓国と違って完全に異国の風景です。東北地方という気候も日本と異なるところだからかもしれません。確か亜寒帯のはず…。しかし、同じ亜寒帯のはずの北海道とも似ていないので、中国はやっぱり大陸なんだなぁと思いました。植物相が違うように思えるのがいちばんの理由かもしれません。
これで上海や北京に行ったら、また感想が変わったのかもしれませんが、南京ではどうだったっけ…
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