たきがは的に石田太郎さんといったら「ジャイアントロボ The Animation〜地球が静止する日」の混世魔王・樊瑞なもんですから、追悼で樊瑞の登場する「Episode 6 罪と罰〜全てはビッグ・ファイアのために〜」と「Last Episode 大団円〜散りゆくは、美しき幻の夜〜」を見ました。ずいぶん久しぶりです。
混世魔王・樊瑞の登場はEpisode 6の前半、十傑集裁判に幻夜がかけられそうになり、孔明のとりなしで止められるものの、幻夜が大怪球フォーグラーを出撃させ、それを十傑集(樊瑞、カワラザキのじいさま、暮れなずむ幽鬼、命の鐘の十常寺、白昼の残月の5人)で止めようとしたところ、ビッグ・ファイア直属の3つの護衛団の出現により、抵抗らしい抵抗も見せずに十傑集が制止され、さらにビッグ・ファイア自身の登場で孔明が幻夜の行動にお墨付きを与えてしまうという部分と、Last Episodeのアキレスの牢に囚われた十傑集の中から、リーダーである樊瑞だけ解放され、孔明とともに地球制止作戦の最終盤を見守るも、その破壊的な結末に樊瑞が異議を唱え、コ・エンシャクと戦闘になりそうだったところを地球制止作戦の真の立案者がビッグ・ファイアだと知らされて、それ以上の反論を許されなかったものの、ビッグ・ファイアを見た樊瑞は何かに気づき、地球制止作戦の意外な結末(フォーグラー博士の真の目的が復讐ではなく、シズマ・ドライブの正常化にあった)を知り、「お粗末な結果だった」と笑って、ビッグ・ファイアが実はサニー・ザ・マジシャンが化けていたものであったことに気づき、孔明を問い詰めるも、「我らの悲願、GR計画の真の始まり」と言いくるめられちゃうところまでです。くそ長い
ただ、十傑集の皆さんは、実際に梁山泊に出張してきて戦闘している素晴らしきヒィッツカラルドや、マスク・ザ・レッドに勝るとも劣らず、演じられた声優さんが皆さん大ベテランなので、わずかな台詞だけでも存在感があるというキャラばかりで、おさーん好きのわしは、混世魔王・樊瑞、カワラザキのじいさま、素晴らしきヒィッツカラルドが特に好きなのでした。
特に樊瑞のダンディーさは変な人の多い十傑集の中でも際立っておりまして、背広にマント(しかもピンク!)という格好良さと、アルベルトの娘サニーの後見人という立場が好きなのでした。個人的には元の「水滸伝」のキャラを知っているので、あちらでは混世魔王・樊瑞の方が公孫勝・一清道人の弟弟子だったか、弟子だったかという立場が逆転しちゃってるのも今川監督らしいお遊びだなぁと思って好きなのです。その樊瑞が「世に憤するところがあり、BF団に入団したいきさつを持つ」とか公式設定にありますと、何がきっかけだったのかと大いに気になるのでした。
石田さんの出演作を拝見していたら、意外とアニメは少なくて、俳優でいらっしゃったり、映画の吹き替えをやってたりすることも多かったようで、有名なのは「刑事コロンボ」の2代目ですかね。ただ、わしは「コロンボ」は飽きちゃって、あんまり熱心に見てないんで、小池朝雄さんで止まってるんですが…
素晴らしい演技を、と言えるほど、石田さんの出演作を見ていたわけでもありませんが、わしの中では混世魔王・樊瑞によって忘れがたい声優さんのお一人です。
改めて、石田太郎さんのご冥福をお祈りします。ありがとうございました。
[0回]