バベルの籠城 第３４話

巻末の読み切りがけっこう好みです。あとは説明台詞のフライ・ボーイの台詞を全部削ってしまえば、もっといいテンポで馬鹿馬鹿しくおもしろいと思いました。うーん、もったいない。

バレエ漫画はいよいよこの手の話のパターンに陥ってきた感じがします。あとタイトルが「絢爛たるグランドセーヌ」って、どこで切ってもいい感じで、だらだらと続くとつまらんなぁ…


サブタイトルは「扉の向こう側」です。怒鬼の正体とか、ヒィッツカラルドの最期とか、今回もいろいろな展開が満載なんですが、タイトルがおとなしいのは不思議というか…

表紙はライセと対峙する直系の怒鬼です。しかもOVAから、ずーっとだんまりだった怒鬼が今号はよくしゃべります。この人の台詞が今までなかったのは単に「ぼーっとしていた」説が正しいのだろうか？　(´･ω･`)

さて、最強の能力者の一人であるライセをしても手こずっていたバベルの扉。そこにあっさり侵入してきた怒鬼にライセは抜け道でもあるのか問いただしますが、怒鬼の返事は「ない」でした。やっぱり、ここは難攻不落の部屋らしいです。
では、なぜ怒鬼が侵入できたのかというと、その背後にこの話で文句なしに最強の能力者ビッグ・ファイアの姿を見出すライセなのでした。

怒鬼の「直系」とは、ビッグ・ファイアの直系の子孫であることを示すものでした。意外にストレートな答えだったな…　(´･ω･`)　でも能力者のビッグ・ファイアの子孫が、どうして武芸者なのか…

それはともかく、怒鬼が言うにはビッグ・ファイアの直系なので「この塔の中に拙者に通れぬ場所はない」そうで、誰にも開けられないバベルの扉も怒鬼にはたやすく侵入できたのでした。

そして怒鬼は「草間大作が来る前に決着を付けよう!!」と七節棍を振りかざします。
対するライセ。

一方、扉の外の大作とヒィッツカラルドにも内部の異変は伝わっていました。

急いで扉を開けようと最後の力を振り絞ろうとするヒィッツカラルドでしたが、最後の技だけに指ぱっちんとはいかないらしく、なかなか出せません。
心配して手を貸そうとする大作に、その手を払うヒィッツカラルド。「痩せても枯れても十傑衆よ　国際警察連合のお前に助けてもらっちゃあ…　恥じゃすまねェ」と言って、最後の大技を使おうとします。

しかし、なにしろ、この「バベルの籠城」が始まってから、ずっとヒィッツカラルドと一緒だった大作は彼に情が移ってしまっており、命と引き換えに放とうとする大技を止めようとします。まぁ、ヒィッツカラルドも大作に親近感なりは抱いているのでしょう。前号までの「命令ならば命も奪う」といった発言は、むしろヒィッツさんのツンデレっぷりを表わしているとも言えます。つまり、あれは大作への警告であると同時に、あるいはそれ以上に自分への戒めでもあったのではないかと思うわけです　（・∀・）

でも、そういう思いの全てを「全てはビッグ・ファイアのために」という言葉で呑み込んでしまおうとするヒィッツさん。つくづく今号で退場するのが惜しい兄貴っぷりです　（ ´Д⊂ヽ

すると張飛がヒィッツさんの能力で扉が開けられるかと疑問を投げかけます。

しかし、ヒィッツカラルドの最後の大技とは、空間を切断することだったのです。そして扉の外と内をつないでしまうヒィッツさん。ううむ…　何が凄いんだか、正直わかりづらいんだけど、ライセでも開けられない扉を開けられるのはヒィッツさんだけということだけはよくわかった　（・∀・）

そして、ライセと戦う怒鬼にもヒィッツカラルドが扉を破ろうとしていることはわかりました。ヒィッツさん、わかりやすすぎ　(´･ω･`)
怒鬼は後顧の憂いを断つべく、ライセにとどめを刺しにかかりますが、いくら怒鬼とはいえ、ここでライセを倒せるものか…　ラスボスはライセじゃなかった！とか…　そりゃあ、驚きだわい　（´･∀･`）

一方、扉を破ろうとするヒィッツカラルドを張飛が邪魔しようとします。

さすがのヒィッツさんにも扉を破りつつ、張飛もしのぐ、という器用な真似はできません。
その時、ヒィッツカラルドを庇ったのは大作でした。

大作をここにたどり着かせるまで、たくさんの人が命を落としています。樊瑞、カワラザキのじいさま、天童くん、赤影、影丸、幽鬼…　その他大勢の名もなき人びともです。その命を背負った大作は、ここでさらにヒィッツカラルドという犠牲をも踏み越えて先に進まなければならないのです。
だから、張飛にヒィッツカラルドの邪魔はさせないと大作は立ちはだかります。
そんな大作に、「変わったな…」と微笑むヒィッツさん。兄貴だ！　兄貴が降臨しとる！！！　OVAから見てきた変態さんが、まさか、こんな兄貴なキャラになろうとは、毎度、感無量の思いです　・ﾟ・(つД｀)・ﾟ・

もちろん大作にはジャイアントロボという切り札がありますから張飛を止めさせ、その間にヒィッツカラルドは見事、バベルの扉に穴を空け、自ら、そこに落ち込んでいってしまうのでした。

ヒィッツさぁぁぁん

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ヒィッツを追って、穴の中に飛び込んだ大作の背後から、張飛はライセと戦う怒鬼を見、さらに信じられないものを見つけます。
前号でライセが飛ばした血、それは劉備のものだったのです！　あら、びっくり。「買いかぶっていた」とか言ってたけど、まさか殺しちゃったとは思わなんだ。

一方、バベルの扉を越えた大作は、ヒィッツカラルドを失った悲しみに耐え、劉備を捜しに行こうとしますが、すぐに滑ってしまい、それが床に流れた血のせいだと知ります。しかも、それは劉備のものでした。

何と！　大作が受けた毒を治す、劉備が殺されてしまったのです！！！

ｶﾞ━━━(ﾟДﾟ;)━(　ﾟД)━(　　ﾟ)━(　　 )━(ﾟ;　 )━(Дﾟ; )━(ﾟДﾟ;)━━━ﾝ!!!!!

大作の毒は治せるのか？

怒鬼対ライセの決着は？

そして、張飛が生き残ったことで、これは敵の敵は味方となるフラグと読んだけど、どうだろうか？

以下、次号！

• ジャイアントロボ
• CM(1)
• 2014/01/25 Sat.