監督:アンジェイ=ワイダ
出演:マチェク(スビノブニエフ=チブルスキー)、クリーシャ(エヴァ=クジジェフスカ)、シチューカ(アダム=パウリコフスキー)、ほか
原作:イェジー=アンジェイエフスキー
抵抗三部作、最後。原作は読んだことがあります。だから、大筋は知ってましたが、何が「ダイヤモンド」なのか理解してなかったり…。
タイトルの「灰とダイヤモンド」は、作中に登場する「灰の底にはダイヤモンドがある」という詩からとられたものだと思うんすよね。わしはこれを「パンドラが開けた箱に最後に残っていた希望」のような意味に捉えていたんですが、そういう見方だと、この話には逆に灰ばかりでダイヤモンドがないような気もするし。
マチェクは主に共産党系の幹部を暗殺する仕事を生業にしていたんですが、シチューカの暗殺に失敗し、暗殺をやり遂げるために単身泊まったホテルのバーで働くクリーシャと出会い、自分のしてきたことに空しさに目覚めるわけっす。クリーシャとデートする最中に先ほどの「灰の底のダイヤモンド」という詩を見つけたり、自分が間違って殺した2人が安置された教会に紛れ込んだりするうちに。でも、上司のアンジェイにやめたいと言っても聞き入れられるはずなく、結局、シチューカを暗殺しちゃって、自分もラストには殺されちゃうし。
クリーシャは最初は「愛なんか信じないわ」と言ってたのに、マチェクの愛で変わっていき、でも暗殺から逃げ出せずにいたマチェクを失ってしまい、最後にはどっ暗い顔でホテルで馬鹿騒ぎする観客に引っ張り出されて一緒にダンスしてたりするし。
シチューカは殺されちゃうし。
あと、原作だとシチューカのが主人公で、最後に殺されちゃうのは同じなんですが、なんか、「ああ、これがダイヤモンドなのかな」とわかったような気がしなくもなかったんで、機会があったら、もう一度読み直してみた方がいいかもしれません。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
[0回]
PR