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出演:ブッチ(ポール=ニューマン)、サンダンス=キッド(ロバート=レッドフォード)、ほか

西部最後の銀行強盗団「壁の穴」という実在の人物をもとにした話。

原題が「ブッチ&サンダンス=キッド」とあるのを、「明日に向かって撃て」と邦題をつけたセンス。最近の安直な横文字タイトルには見習ってもらいたいもんです。

銀行強盗ですから、ブッチもサンダンスも悪(わる)です。でも、それを抑えて余りある人間的な魅力が転げ落ちていく彼らに共感と同情を寄せてしまうんでしょう。因果応報と言えば、当然の報いだったのかもしれません。銀行強盗をやり、列車強盗をやり、人を傷つけ、とうとう業を煮やした銀行の店主が腕利きの追っ手を雇い、アメリカにいられなくなってしまったブッチとサンダンス。行き着いた先はボリビア。でもそこは言葉の違う国で、「少ししゃべれた」はずのブッチはサンダンスの恋人エッタに言葉を教わり、銀行強盗の際にもあんちょこを見なければならない始末。逆に「考えることはおまえに任せる」と言い続けてきたサンダンスが考えるようになっていく。それでも離れられない腐れ縁な二人、エッタはとうとう「先に帰ってもいい」と言い出してアメリカに戻ってしまったけれど、これはきっと最初に宣言した「死に顔は見せないでね」だったんだな。二人に行き着く先は監獄か野垂れ死にか。
とうとう囲まれ、それぞれに撃たれた二人は、それでも「次はオーストラリアだ」と言って、最後は二丁拳銃で飛び出していくラスト。

確かに彼らには同情の余地はないのかもしれない。やってたことは悪行三昧だし、裏切られたり、追い詰められたりしながら、坂を転げ落ちるようにボリビアに逃れていくわけだし、ボリビアでも銀行強盗を繰り返しているわけだし。
でも、そんな彼らは遠い赤の他人だろうか? 犯罪者は、まるで別世界の人なのだろうか? それは私たちがふとしたはずみで転げ落ちてしまう道なのではないだろうか?

挿入歌の意味を初めて知りました。

「雨が降ってきやがった。なんてこったい。
 でも俺は自由だ、自由でいる限り、俺は大丈夫」

そうだ、わしらも自分たちを自由だと思っている。日本という国がどこよりも自由な国だと思っている。でもその自由は与えられるものじゃなくて勝ち取るもの。そうした歴史をたどっていない我々は、先の戦争のように、いとも簡単に自由を手放していってはしまわないだろうか。

なんて、見終わった後の感想がぽろぽろ出てきて、名作というのはいつまでも色褪せないものなのだなぁと思いました。

ポール=ニューマン氏は意外と馬面だった。ロバート=レッドフォード氏が丸顔と言うべきか。改めて、名優ポール=ニューマン氏の冥福を祈りたいと思いました。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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