監督:ジョージ・ロイ=ヒル
出演:ヘンリー=ゴンドーフ(ポール=ニューマン)、ジョニー=フッカー(ロバート=レッドフォード)、ドイル=ロネガン(ロバート=ショウ)、スナイダー警部補(チャールズ=ダーニング)、キッド=ツイスト(ハロルド=グールド)、J.J.(レイ=ウォルストン)、エディ=ニールズ(ジョン=ヘフマン)、ビリー(アイリーン=ブレナン)、エリー=キッド(ジャック=ケホー)、ルーサー=コールマン(ロバート=アール・ジョーンズ)、ロレッタ(ディミトラ=アーリス)、ほか
音楽:マーヴィン=ハムリッシュ
見たところ:シネマパレット
アメリカ、1973年
コメディ映画に分類されているようですが、わし的には大物ギャングのロネガンを伝説の詐欺師ゴンドーフが大がかりな芝居で引っかけるピカレスク・ロマンです。
アカデミー賞の主演男優賞にはロバート=レッドフォードがあげられてますが、どっちかという狂言廻しの役で、主役はゴンドーフの方だと思います。というか、主役を張るにはフッカーのガキっぷりがルーサーが殺されるまで鼻について好きになれないので、初っぱなこそだらしない(初登場シーンは高いびき。泥酔して二日酔いを水シャワーで覚ます。情婦の経営する屋内遊園地兼酒場でヒモ暮らし)ですが、後は尻上がりに格好良くなっていくゴンドーフのが絶対に魅力的だからです。だいたい、ルーサーの敵討ちということでロネガンを詐欺に仕掛けるきっかけとなったのはフッカーですが、それだって大金を手に入れて一晩で使っちまうというフッカーの軽はずみさがさっさとばれる原因でもあったりするので一応、フッカーの成長も描かれてはいますが、最後までゴンドーフが詐欺の仕掛け人の主役なもんで、フッカーの軽薄ぶりは主役ではないよなぁと思います。
あとはテーマ曲の軽妙な格好良さと、ゴンドーフの右腕ともいえるキッド=ツイスト、J.J.、エディ=ニールズの有能っぷりと、地味な食堂のウェイトレスと思わせておいて意外なロレッタの正体と、ダニのようにフッカーにつきまとうスナイダー警部補の古今東西を問わぬ嫌らしさと、そこまでも利用したゴンドーフの仕掛けを楽しみました。
で、この後はまた2本ほど空いて(「時計仕掛けのオレンジ」は1回見てるので何回も見たい映画ではないし、「テルマ&ルイーズ」は興味が湧かない)「レオン」までお休みです。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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