監督:ジョン=ヒューストン
出演:エイハブ船長(グレゴリー=ペック)、イシュメール(リチャード=ベースハート)、スターバック一等航海士(レオ=ゲン)、神父(オーソン=ウェルズ)、クィークエグ(フレデリック=フォン・レデブール)、スタッブ二等航海士(ハリー=アンドリュース)、フラスク三等航海士(イーモス=ケリー)、ほか
原作:ハーマン=メルヴィル
アメリカ、1956年
ジョン=ヒューストン監督って何を撮ってたかと思ったら「
許されざる者」「
荒馬と女」を観てました。
しかし、観ようと思ったのはグレゴリー=ペックさんが出てたからだったのですが、キャラがいつものペックさんと違うし、話は文芸調であくびが出るし、確かに興行失敗するよこれ…
個人的にはグレゴリー=ペックさんといったら、「
ローマの休日」の若々しい新聞記者とか、「
アラバマ物語」の正義感あふれる弁護士とか、「
大いなる西部」の荒っぽくないけど男らしい東部の男とか、爽やかな好青年とかが典型なんだと思うんですよね(「
灰色の服を着た男」? 何それおいしいの)。なので片足を白鯨に奪われ、復讐に燃えるエイハブ船長というのは、当人も頑張ってるのはわかったんだけど、全然、キャラじゃないんですよ。ぶっちゃけ、ミスキャストと言っても良い。むしろ、スターバックのキャラのが合ってる。
ですが、映像化の権利だったかをペックさんが持ってたそうなんで、本人がやりたかったんだろうなぁと思います。きっと、いつもと違う役柄に挑戦したかったんじゃないかと。でも、やっぱり合ってないし、無理があるので、ペックさんは大根と言われたのだろうなぁ… しかし、晩年にはまさかの「オーメン」とかにも出てるので、役者としての経験が足りなかった気もするぐらい、違和感ばりばりでした。
語り手で、唯一の生存者、イシュメールを演じたリチャード=ベースハートさんは「
道」でジェルソミーナに優しい言葉をかけた綱渡り芸人さんでした。
クィークエグという名前は「Wizardry VI Bane of the Cosmic Forge」で最初に会うNPCと同じ名前でしたが、入れ墨が凄かったです。
あと、CGのない時代に鯨漁をどうやって撮ったのか、とっても気になる。
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