監督:ハル・B=ウォリス
出演:ルースター=コグバーン(ジョン=ウェイン)、ユーラ=グッドナイト(キャサリン=ヘプバーン)、ブリード(アンソニー=ゼルブ)、ホーク(リチャード=ジョーダン)、パーカー判事(ジョン=マッキンダイブ)、ほか
1975年、アメリカ
ジョン=ウェインの映画では唯一のシリーズ物。「
勇気ある追跡」の続編です。
5年間に60人もの容疑者を射殺したことで保安官を罷免されたルースター=コグバーン。しかし、ホーク一味が軍のニトログリセリンを強奪し、銀行を襲う計画を立てていると知り、再びバッジを受け取ることになる。ホーク一味が通りかかったルビー砦で父と教会を運営していたユーラは、ホークに父を殺された日の翌日にルースターと出会い、ともにホークを追うことになる。酔っぱらい保安官ルースター=コグバーンと、鋼鉄の淑女ユーラの珍道中の行く先は??
やはり、なんと言いましても、アカデミー賞4回受賞の名女優キャサリン=ヘプバーンさんの演技が光っています。「
勇気ある追跡」の時は強気な少女マティを持て余しつつ、いざとなったら強面保安官の面目躍如って展開でしたが、今度のお相手は「中年と言える年齢はとうに過ぎた(本人談)」鋼鉄の淑女ユーラです。ベテラン同士の丁々発止の掛け合いが、まるで何回も共演したように息もあっていて、飲んだくれ保安官ルースターと、神と聖書とともに常に歩むユーラとは全然気が合わないようなところを見せながら、いざとなったら、「あんたといると楽しいんだ」とルースターが褒めれば、ユーラも「あなたの友人であることは誇りよ」と返し、主役は原題タイトルにもあるように「ルースター=コグバーン」なんですけど(これを「オレゴン魂」と訳した邦題はどういう意図があったんだろう? 舞台がオレゴン? 特に言及されてないようだけど。ルースターの友人、チェン=リーと猫が住む町がオレゴン州にある?)その主役も喰いかねないユーラの存在がいかすわけです。
ジョン=ウェインならではの豪快なライフルの撃ち合いも健在。今回はガトリングガンに、ニトログリセリンまで登場して、ラストでは派手にぶっ放してくれます。傑作です。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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