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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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禁じられた遊び

監督・脚本:ルネ=クレマン
音楽:ナルシソ=イエペス
出演:ミシェル(ジョルジュ・プージュリー)、ポーレット(ブリジット・フォッセー)、ほか
1952年、フランス

フランスの名匠ルネ=クレマン監督の反戦映画。「反戦」なんて言葉は一つも言われていないけれど、ポーレットの置かれた状況を鑑みるにこれは明確に「反戦」を謳っていると思います。

音楽がギターの名手ナルシソ=イエペスさんであるのは有名ですが、たきがは、この方のコンサート、行ったことがあります。クラシックでいちばん好きなアランフェス協奏曲をやるってんで、しかもギターがナルシソ=イエペスさんだ! 絶対に行く〜!と張り切ったのはいいのですが、見事に沈没 zzzz  (´・ω・`)ショボーン
以後、クラシック・コンサートは決して行かないという戒めになってしまいました。CDとか聞いていたって眠くなるんだから、コンサートで寝ないはずがなかったという…  (´・ω・`)ショボーン

久しぶりに見直したら、意外とミシェルとポーレット以外の話もあって、馬に蹴られて死んでしまう長兄のジョルジュとか、犬猿の仲である隣家の息子と乳繰る(←もう少し言い方があろうかと小一時間…)長姉のベルトとかにスポットが当たってたよ。
ただ、タイトルの「禁じられた遊び」がミシェルとポーレットのお墓作りであるのは有名ですが、そのために十字架を村の墓場から盗んだミシェルが、ポーレットが警察に引き取られ、孤児院に送られる段になって、「十字架の場所を教えれば連れていかせないと約束して」って言ったのに、父親があっさりとこの約束を違えるのは、大人ってずるい、な子ども目線の映画でもありました。

勉強は嫌々やってるみたいだけど、けっこう頭のいいミシェル少年の行く末が心配な結末です。そして、駅の雑踏にミシェルとママと呼びながら駆けだしていったポーレットは、きっと、この時代のフランスばかりでなく、戦争をしていたあらゆる国に無数にいたのだろうなぁと思いました。そして、作中では哀調を帯びたテーマ曲を使っているこの映画ですが、ラストにおいてのみ音楽なしで、雑踏に紛れるポーレットを映して「Fin」とは、フランス映画らしい幕切れだなぁとも思ったり。

ポーレットを演じたブリジット=フォッセーさんは「さらば、友よ」にも出ていたってね。驚いたよ。ポーレットって、確かに垢抜けた感じのお嬢ちゃんだったし。

結局、「その男ゾルバ」はなかったので、ヨーロッパ映画つながりで「禁じられた遊び」を発掘。ハリウッド映画って、たきがはは基本、1960年代までが黄金時代だと思ってるので、見たいのもたいていはそこら辺なんですけど、たまにこの派手さに辟易して、堅実なヨーロッパ映画が見たくなるのでした。

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