監督:アルフレッド=ヒッチコック
出演:ワイルズ元船長(エドマンド=グェン)、ミス・グレイブリー(ミルドレッド=ナトウィック)、ジェニファー=ロジャース(シャーリー=マクレーン)、ウィグス夫人(ミルドレッド=ダンノック)、サム=マーロー(トム=フォーサイス)、ほか
ヴァーモント州の田舎の村はずれの森の中で死んでいたハリーを巡って起きる騒動を、ユーモラスなタッチで描いたサスペンス。最初はタイトルの意味を「ハリーが受けた災難」と思っていたのだが、話は二転三転として、「ハリーが死んでいたために起きた災難」と変わっていくのがおもしろいです。
ヴァーモント州の田舎の村はずれの森の中、一人の男が死んでいた。禁猟区でショットガンを撃っていたワイルズ元船長は、自分の流れ弾が殺したものと思い込んだが、どうやら、話はそんなに単純なものではなかったらしく、ハリーを巡って、自分が殴ったと言い出す者が次々に現れる。ハリーの死の真相は?
音楽が軽快ならば、展開も軽妙洒脱っていうんですか。なにしろ、多少強引な展開ではありますが、二転三転していく顛末は先がまったく読めません。「
めまい」が後味悪かったのと対照的に、死体を巡って、主にワイルズ船長と画家のサム=マーローが埋めたり掘り起こしたり、また埋めたりと繰り返すさまは、不謹慎ながら、ユーモアにあふれております。
それにしても、ハリーの死を誰も悲しむ人がいないというのはどうなのだ。そんな困ったちゃんのお話。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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