出演:ケイ(マリリン=モンロー)、マット(ロバート=ミッチャム)、ほか
たきがはの大好きなマリリン=モンローと、苦み走った男前ロバート=ミッチャムの共演で、初めて見た時はもっといい映画だと思っていたのですが、見直したら、なんか三流西部劇だったのですが… なぜだ?
主題歌「帰らざる河」はやはり名曲です。なんというても、モンローの舌っ足らずのアルトで歌われるとこりゃたまらん!な名曲です。
ですが、どうも、たきがは的にはマット、ケイ、マークの3人が帰らざる河を下る羽目になった理由が気に入らんのです。何でネイティブ・アメリカンが、人里離れたところで農業を営むマットに目をつけるか、しかもあそこまで執拗に追いかけ、殺そうとするか、その理由があまりに貧弱です。さらに、ネイティブが弓とトマホークしか持ってないって、阿呆ですか。マットは銃を、ケイの恋人ハリーに奪われてしまったので逃げざるを得ませんが、銃があれば、ネイティブに逆襲できます。そんな相手、しかも親子2人をなぜ、そんなに執拗に追う必要があるのか、ここんところが重要なポイントだと思うのですが、単に河に3人を追いやり、困難ないかだの旅をさせようとしているだけにしか見えません。
初っぱなで、町でネイティブとすれ違ったマットが、彼らが怒っていると言うのは、ネイティブは町、白人たちが勝手に作った町に対して怒っているのだとわしは解釈しましたが、それとマットの家を襲い、マットたちを殺そうと追う行為とがつながりません。
あと、作中で、マットが実は人を殺した罪で刑務所に入っていたことがケイによって語られますが、曲がりなりにも人の命が金よりも軽かったであろう西部劇において、これはすごく珍しいな〜と思っていましたが、父親が相手を背中から撃ったことに息子が反発するわけです。まぁ、卑怯者って感じがするからでしょうな。これに対して、マットは「ガラガラヘビを相手にするのに前も後ろもあるか」みたいなことを言いますが、マークはどうも納得してないっぽい。それなのに、ラスト、その父を救うため、マークに後ろから撃たせるのはどうなんだと。
なんて辺りが引っかかってしまって、いまいちでした。
主題歌はいい。でも筋がな〜
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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