実家ではケーブルテレビに加入しているので、うちでは見られない番組も見られる。見られると思っていなかった今川監督版「鉄人28号」わくわくしてチャンネルをまわしました。
敗戦後10年経った東京。少年探偵、金田正太郎は、父の遺したロボット「鉄人28号」とともに謎の事件を解明する日々。そんなある日、正太郎は自分よりも上手く鉄人を操縦できる人物に会う。戦死したと思われていた義兄のショウタロウであった。昔、自分が暮らしていたアパートに住み込むショウタロウ。と同時に金田博士の負の遺産、廃墟弾が爆発、正太郎は義兄と協力して事件の解明に当たろうとするが、復員兵姿の殺人犯も登場、「正太郎に鉄人を操縦する資格なし 残月」と挑発される。その復員兵の正体は誰か? ショウタロウが日本に帰ってきた目的は? 廃墟弾の破壊から、正太郎と鉄人28号は東京を守ることができるのか?!
キャラクターデザインがわりと横山光輝氏のキャラに近いのと、等身が低いの、鉄人28号のデザインもほどほどにださださ、重量感があるので、ぱっと見、子ども向けアニメかと思いましたが、どうしてどうして。こりゃあ、お子さまにはおもろくないやろ。いや、だって、鉄人はだんだんぼろぼろの包帯姿になってくし、ショウタロウのキャラが特攻兵上がり、ヤクザの村雨竜作(CVは若本規夫さんだ!)も同期、二人揃えば「お富さん」だし、なんちゅうても敗戦後10年の、まだ痛手の冷めやらぬ東京の町のノスタルジックな光景は、今時のお子さまにはわからんと思いました。現に一緒に見てた「Gガン」好きだという甥は、終わった後にコメントなし。ロボット同士の戦いはともかく、人間ドラマがおもしろくなかったんでないかな〜?? 逆にたきがは、正太郎が生まれる前に金田家に養子に入り、鉄人28号の操縦者として育てられながら、戦争にとられ、戦後、帰ってきたら、正太郎に鉄人を取られたショウタロウというキャラクターがなんとも物悲しく、ラスト、大鉄人とともに死への飛行に向かった彼が見たものには涙でありました。
もう1回見たい。細かいところ、いろいろ見落としたような気がするので見直したい。DVD出たら、買いですな、これは。とか思ってぐぐってたら、なんですか、今川監督版の「鉄人28号」がこの世界観なんだそうで。これは、ぜひ、こっちも見ねば!
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