坂口尚著。講談社漫画文庫刊。全5巻。
サブタイトルは「激戦編」。
イヴァンの二重スパイの活動が明らかになってきまして、クリロもチトー率いる共産党本隊に合流し、フィーは強制収容所に戻り、それぞれに激戦です。イヴァンの活動は徐々にナチスの疑うところになっていきますが、それでも彼はラストまで信念を貫きます。ほとんどのキャラの末路が描かれないなか、イヴァンは最期まで描かれます。そういう意味ではイヴァンも主人公に入れてもいいのかもしれません。
パルチザンのなかもいい人ばかりではありません。毎日のように出る死者、裏切り、暴力、金に汚い者などが平和を願うクリロたちを苦しめますが、そんなクリロとイザークに言葉少なに語りかけるブランコが相変わらず格好いいですv
「人間てェのは しょうがねェ バカどもだ……
しかし ……… なあ二人とも
人間の最悪ばかりを見るな……
人間の美しさばかりを見るな……
おれが いえるのは これくらいのことだ………」
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