石田スイ著。ヤングジャンプコミックス刊。全16巻。
となりのヤングジャンプというサイトで漫画を読んでいたら、こちらが最終巻の発売を記念して15巻まで無料で公開されていたので読んでみました。
ただし、
・そもそも前の話である「東京喰種」を未読(途中で気づいた)
・よって基本的な設定と人間関係がわかってない(しかし登場人物はやたらに多くて覚えきれない)
状態で読んでいたので、けっこう終盤までちんぷんかんぷんでした。
いや、話はわかったんですけど、キャラのかき分けがわし的にはぬるいかなと思って(主要キャラがわりと戦闘中に顔どころか身体も変形したりするんだけど、そのバトルがメインなので終盤まで見分けられなかった)、キャラをちゃんと覚えるほど読み直したくもなく、一気読みしたので、わりと雑な感想です。
しかし、この手の人間対人間の姿をした敵というのは、「ポーの一族」を改めて出すまでもなく古典的なテーマだと思うんですが、「ポーの一族」の方が辛かったなぁと思いました。「ポーの一族」の方が人間に対する害が低め(ポー自身が意識しないとポーの一族に加えられないし、人間の命を奪う必要はないとか)にもかかわらず、ポーツネル男爵夫妻、メリーベルまでぬっ殺した「ポーの一族」(第一作目)の展開に比べると人間と喰種が和解というか協力体制に入ってめでたしめでたしで終わりそうな最終盤の展開はぬるいなぁと思いつつ、ここら辺が今風なのかもなぁとか。
まぁ、「ポーの一族」に比べるのもどうかと思うんですけど、好きだからさ…
あと喰種という人類の天敵と言ってもいい存在との戦いなのに外人がほぼ登場せず、舞台も東京だけなのはえらいミニマムに見えて、あんまりおもしろいとは思いませんでした。まぁ、すぐに人類の存亡がかかっちゃうハリウッドのあれはあれで軽いんで、くっそどうでもいいんですけど。東京だけで人類対喰種という戦いが済んでいいのかとは思いました。いや、「バイオレンスジャック」みたいに東京だけ孤立してるならありだとは思うんですが、別にそうでもなさそうだし…
これで前篇である「東京喰種」を読んだら、また感想は変わるのかもしれませんが、いまのところはこんな感じ。
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