オマル=ハイヤーム著。小川亮作訳。青空文庫刊。
イスラム圏ペルシアの詩人でありながら、酒こそ全てな詩を書いたぶっ飛んだ詩集。
4行詩なんで簡潔、言いたいこともストレートです。日本ならさしずめ種田山頭火が似たような感じなのかもしれませんが、ハイヤームは「生きてたってどうせ死ぬんだから酒飲もうぜ」なお酒に前向きというか、酒以外、この世の浮きを晴らしてくれるものはないって思想が根底を流れているのに対し、山頭火は酔っぱらいな俺でごめんて感じが漂うので正反対とも言えます。
もう全編「酒こそ全て」な詩集で、確かにこれはペルシア語圏で最高の詩人ですわ。
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