忍者ブログ

されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

くまとやまねこ

河出書房刊。

仲良しのことりが死んでしまい、その亡骸をきれいな箱に入れて持ち歩くくま。森の住人たちは、くまにことりのことは忘れなきゃと言うが、くまは悲しみのあまり、うちに引きこもってしまう。ある日、とてもいい天気に久しぶりに外に出たくまは、奇妙な形の箱を持ったやまねこと出会う。箱の中身を見せてほしいとくまが頼むと、やまねこはくまの箱の中を見せてくれたら、と答える。中に入っていたことりを見たやまねこは、くまがことりをとても大切な友だちだと思っていて、死んでしまったことを寂しがっているのだと言う。くまとことりのためにバイオリンを奏でるやまねこ。その調べにくまは、ことりと過ごした日々を思い出すのだった。

たきがは号泣。

まるきり、くまとことりは、たきがはとまいちゃんであります。昨日の朝が今日の朝になるように、ずっとずっとこの日々が続くものだと疑わなかったわし自身のようです。それなのに、今日、君が死んでしまうなどと、露ほども思わなかった。はむこさんの寿命はせいぜい3年、格別に長生きしても7年は破格の歳月です。そのことをわしは知らなかったわけではない。覚悟のなかったはずがないのに、その覚悟のなかった自分がいる。まいちゃんのいないことが、今も寂しくてしょうがない自分がいることに気づかされてしまったのです。

ラスト、くまはやまねこの誘いを受けて旅立ちます。くまとやまねこ音楽団となって、世界中を旅していると結ばれます。

でも、わしは、まだくまのようになれず、ましてや、誰かを失った悲しみを秘めたやまねこに遙かに及ばないと思わされた一作でありました。

モノクロのイラストも効果的。

拍手[0回]

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新CM

(06/14)
無題(返信済)
(05/29)
(04/27)
甘くない態度(返信済)
(04/26)
謹賀新年(返信済)
(01/04)

プロフィール

HN:
たきがは
HP:
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

かうんたあ

脱原発意思表示Webステッカー

バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン