本放送を撮り損ねたので真夜中の再放送を撮りました。再放送早すぎんだろと日頃ぶーたれているのが役に立ったという。だからいいとは思わないけどね!
副題が「~エリート医学者と人体実験~」で、49分の内容としてはなかなか充実してました。また731部隊というと、どうしても森村誠一氏の名著「悪魔の飽食」シリーズが頭に来てしまいますが、これはハバロフスク極東国際軍事裁判の記録テープからとNHKが独自に取材したという証拠、さらにまだ生存の元少年隊員の証言などからなっており、その視点は新鮮でした。
個人的にはNHKの取材に対して、保管されている資料を見せてくれるという当然の対応をした京大に対し、「当校は積極的になんか関わってないもんね(意訳)」と逃げのコメントしか出さなかった東大のイメージがさらに悪くなりました。まぁ、
東大だからなという。
名前の出た田部井和(チフス班)と吉村寿人(凍傷班)がどこに就職したのか企業名まで出せば、日本の製薬業界がいかに731部隊とつながっているかわかって、さらに良かったと思うのですが、ラスト、監修が秦郁彦と出た時点で、なんか、それまでの力作がすべてパーになった印象です。南京大虐殺の犠牲者をできるだけ縮小しようとする歴史修正主義者なんか使っちゃ駄目だろうと。だから、ハバロフスクや京大の領収書みたいな動かぬ証拠以外はぼかしたところが多かったのかと納得した。
あと、敗戦後、日本に逃げ帰った731部隊が金沢で隠れていたのが、金沢大の学長に就任した戸田正三と731部隊長の石井四郎とのつながりを知って深く納得しました。
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