第1話でのまりんとメランの戦いを知らない長屋の人びとと、1話ではあっさりめだったまりんの親友・もえちゃんがわりとじっくり描かれた回です。
長屋の住人は、まりんの育ての親のモトばあちゃん(元じいちゃんは亡くなっている)、駄菓子屋を営む三つ子のひとえ、ふたえ、みつえおばちゃんず、発明家の秀太じいちゃんとその助手のアメリカ人マイク、看護婦の純ちゃんとその父親の正さん(逃げられた妻がみゆきさん)、一言も台詞のない御納戸のおじちゃんの9人。
まりんを助けてくれたっていうんで、メランを受け入れるモトばあちゃんの度量の深さに乾杯。まりんに起こった数々の事件も、モトばあちゃんが大きく受け入れてくれるので、安心できます。いいばあちゃんです。
三つ子のおばちゃんはいつも一緒で、声も1人の声優さんが担当(しかも、みどり先輩と同じだっていうんだから、すげぇ)。まりんを探しに行くと言うモトばあちゃんに「お弁当よ」「お茶よ」「おやつよ」と差し出すところとか、来客にお茶、コーヒー、オレンジジュースを出して、どれを飲むのか競い合っているところとか、賄い担当ですな。おなかを空かしたメランにご飯を炊いてあげたし。
発明家の秀太じいちゃんとマイクは、しょっちゅうけったいな発明をしてますが、けっこう役に立つシーンも多めだったり。
純ちゃんはまりんのお姉さん代わりで、看護婦という設定が中盤から大きく生きだし、飲んだくれの正おじさんも飲んだくれてるくせに言うことは鋭かったり。
御納戸のおじちゃんだけ台詞がありませんが、効果音つきのピースはしばしばまりんを励まし、存在感は十分。
作品の舞台が1969年の東京なので、こんな長屋、今時はないでしょうが、味があるんだよね。しかし、大家は誰なのか疑問だ。まりんもしょっちゅうお金がないと言ってるし、第1話ではまりんの新聞配達のアルバイトから始まりますんで、家計はそうとう苦しそうですが、長屋のみんなで協力し合って仲良く暮らしてるってところは、旧き良き江戸の文化なんか感じさせるところもなくもありません。
そして、まりんの親友としてしばしばクローズアップされるのがお金持ちのお嬢様・もえちゃんです。まりんにとっては大の親友という位置づけっぽいのですが(中盤からメランも意識しだすし)、もえちゃんは親友以上恋人未満の感情をしばしば見せ、まりんにとっての自分の存在意義に悩んだり、まりんを思うあまり、まりんを傷つけることもあったりと悩み多き少女っちゅうか。でも、もえちゃんは可愛い! 次回で級友にいじめられるまりんを庇うところも、けなげでいい子であります。
メランが「僕は君を守る。それが任務だ」と言うのに、理由を言わないのはどうしてなんだろう? まだまだ堅い大塚さんの声がらぶりーでありますよ。メラン可愛いよメラン。
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