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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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巨大なる戦場

出演:ミッキー=マーカス(カーク=ダグラス)、ランドルフ将軍(ジョン=ウェイン)、ヴァンス(フランク=シナトラ)、ゴーネン(ユル=ブリンナー)、ほか

ユダヤ系アメリカ人の退役軍人ミッキー=マーカスは、サフィル少佐に請われて、独立間近のイスラエルに軍事顧問として赴く。だが、肝心の軍隊は分裂してマーカスの忠告など聞き入れず、彼は妻の流産もあって、アメリカに戻る。しかし、アラブ諸国に囲まれ四面楚歌のイスラエルに、マーカスは再び戻った。そして国連の介入によって停戦までこぎ着ける日も間近の時に、マーカスは誤って歩哨に撃たれてしまったのだった。

大した映画じゃないと思うんですが、いやいや、キャストはやけに豪華です。友情出演のジョン=ウェインを始め、フランク=シナトラ氏もユル=ブリンナー氏も、映画一本あれば主役を張っちゃうような俳優さんです。それを、イスラエル軍の一員であるゴーネンはともかく、ヴァンスなんてほんのちょい役だし、あっという間に死んじゃうし、贅沢にもほどがある〜! ですが、それだけ当時(1966年)のアメリカにとって、イスラエルは重要な国だったということなんでしょう。これだけの大物を動員するってのがすでに半端じゃないっす。

ただ、映画としてはそういうわけでイスラエル贔屓ですんで、あんまりおもしろくありません。ミッキー=マーカス大佐は実在の人物で、その自伝が元になっているそうなんですが、イスラエルという国がパレスチナで何をしているのかを思うと、建国に湧くイスラエルも、イスラエルを故郷だと言い切るマーカスにも、まったく共感できないのでした。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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スパルタカス

監督:スタンリー=キューブリック
出演:スパルタカス(カーク=ダグラス)、バリニア(ジーン=シモンズ)、クラサス(ローレンス=オリビエ)、グラッカス(チャールズ=ロートン)、アントナイナス(トニー=カーチス)、バタイアタス(ピーター=ユスチノフ)、ほか
製作総指揮:カーク=ダグラス

この映画でヒロインを演じたジーン=シモンズさんが亡くなられたというので、その追悼記念。

トラキア人の奴隷の子として生まれたスパルタカスは、ひょんなことからバタイアタスに買われ、剣闘士として育てられる。しかし、自由を求めるスパルタカスは、仲間とともにそこを脱走、ベスビオ山に籠もる。ローマから実力者クラサスの親戚グラブラスが守備隊長としてスパルタカスらを討ちに来るが、戦い慣れた剣闘士たちはこれを返り討ちにする。元老院の執政官グラッカスは、スパルタカスらのもとに集まる奴隷たちが故郷を目指すのを止めまいとするが、クラサスはこれに反対、スパルタカスらをつぶしにかかるのだった。

実際にあったスパルタカスの反乱に材を取ったスペクタクル史劇。8000人を動員してのローマ軍対反乱軍の戦いを描いたクライマックスはただただ圧巻。これぞハリウッド!なスケールに満ちております。

しかし、なんちゅうてもこの映画の魅力はスパルタカスを演じたカーク=ダグラス氏のいちばん色気の乗った頃の充実感や、脇を固めるローレンス=オリビエ氏、チャールズ=ロートン氏、ピーター=ユスチノフ氏、トニー=カーチス氏やジーン=シモンズさんらの堂々たる共演でありましょう。3時間超の大作ながら、ロマンスあり、アクションあり、政治劇あり、剣闘ありと、緩急に富んだ展開も飽きさせません。

粗筋には書いてませんが、本作のヒロイン、バリニアは、スパルタカスと同じ奴隷です。2人の出逢いはバタイアタスの館。バタイアタスの胸先三寸で、これはと思った剣闘士に女の奴隷をあてがったらしく、スパルタカスはバリニアをあてがわれたのでした。しかし、バタイアタスやマーセラスがのぞき見するのにスパルタカスは「俺たちは獣じゃない」と反論、結果的にバリニアは取り上げられてしまったのですが、彼女はこれに短く同意し、以後、食事時ぐらいしかふれあう機会はなかったものの、同じ誇りを持つ同士、2人は惹かれ合っていくのでした。
しかし、奴隷の身の悲しさで、バリニアは、バタイアタスの館に来たクラサスの目にとまり、ローマにつれていかれることになります。
ところが、バタイアタスがでぶだったもので、バリニアは乗っていた馬車から逃亡、これにはバリニアを連れていかれたことを知ったスパルタカスがバタイアタスの館で反乱を起こしたため、バタイアタスがバリニアと2人きりで出かけてしまったせいでもあるのですが、後にスパルタカスと再会できるわけです。
でも、一度見初めたバリニアを、クラサスは狙っており、スパルタカスとの決戦で子どもを産み落としたバリニアを連れ去ります。
ところが、クラサスとは政敵のグラッカスが、単にクラサスの鼻をあかしたいという理由でバリニアをさらうよう、自分のところに逃げてきたバタイアタスに命じ、彼女はグラッカスの出した自由民であるという証明をスパルタカスの息子の分も得て、スパルタカスが何よりも願った自由を手にして、ローマを離れていくのでした。

いや〜、まるでトロイのヘレナみたいな存在ですな。ですが、ヘレナが単にパリスに見初められただけで、当人の意志はさほど重要視されずにトロイとギリシアのあいだで翻弄されるのに対し、バリニアの凛とした美しさはもっと誇り高く、男臭いこの物語の中では女神のように輝いているのでした(名のある女性がバリニアとほか数名)。けれど、スパルタカスの腕のなかではまた乙女のように可憐でもあり、彼がそのために命をかけた自由のために、やはり命をかけられる女性でもあり、バリニアというヒロインの存在感はぬきんでているのであります。

対するスパルタカスも、なんちゅうても演ずるカーク=ダグラス氏が44歳と男盛りです。肌をさらす肉体美の色っぽいこと、また単なる反乱を、自由を求める戦いに転じる知的さといい、むっちゃ格好ええんですわ〜v
そんなスパルタカスですが、ラスト、ローマに負けてしまいます。で、恋敵でもあるクラサスは、スパルタカスと引き替えに、捕虜たちに自由を約束するのですが、アントナイナスを筆頭に皆が「俺がスパルタカスだ」と言って立ち上がり、全員、磔の刑に処されてしまうシーンでは、彼の誇りと信念に皆が共感してくれたのがわかって、涙々となるのでした。
しかも、アントナイナスは元はクラサスの奴隷です。クラサスはアントナイナスとスパルタカスに目をつけ、自分の目の前で決闘させるのでした。勝った方も磔にされるという過酷な場で、スパルタカスを父とも慕うアントナイナスは善戦するんですが、結局、スパルタカスに敗れてしまいます。スパルタカスも、最初は詩人として加わったアントナイナスに目をかけており、息子のように思っていたのでした。

ローマの城門の外に最後に磔にされたスパルタカスと、自由の身となってバタイアタスとともに脱走するバリニアとの再会。スパルタカスが命をかけて望んだ自由を、バリニアと息子が得られたと知り、静かに息を引き取るスパルタカス。涙ながらに去っていくバリニア。いいラストだ〜

改めて、ジーン=シモンズさんのご冥福をお祈りします。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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ウェスト・サイド物語

監督:ロバート=ワイズ、ジェローム=ロビンス
出演:マリア(ナタリー=ウッド)、トニー(リチャード=ベイマー)、リフ(ラス=タンブリン)、アニタ(リタ=モレノ)、ベルナルド(ジョージ=チャキリス)、ドク(ネッド=グラス)、ほか
音楽:レナード=バーンスタイン

たきがは的、ミュージカルの最高峰。以下、「雨に唄えば」「オズの魔法使い」が好きなラインナップ。「Singing the Rain」も「Over the Rainbow」も好きなナンバーなのですが、実はそれしか知りません。でも「ウェストサイド物語」のナンバーは全部好きなんじゃ〜! トニーがマリアとの出逢いを予感して唄う「SOMETHING'S COMING」、トニーとマリアとの出逢いとなったダンスパーティの曲「DANCE AT THE GYM」、互いに一目惚れして、マリアを想ってトニーが唄う「MARIA」、バルコニーならぬ非常階段での忍び逢い「TONIGHT」、ちっぽけなプライドに凝り固まった男たちより自由奔放な女性たちの方が魅力的な「AMERICA」、ジェット団の悪ガキどもがこれまた権力欲と差別意識に凝り固まった警官をからかう「GEE! OFFICER KRUPKE!」、トニーとの出逢いに浮かれるマリアの「I FEEL PRETTY」、両親も牧師もいない2人だけの結婚式「ONE HAND, ONE HEART」、決闘に赴くジェット団とシャーク団と、対照的なトニーとマリアの「QUINTET」、リフを殺されてNo.2のアイスが唄う「COOL」、トニーとマリアの運命が切ない「SOMEWHERE」と傑作ナンバーが満載。

登場するキャラクターも魅力的ですが、ここはなんちゅうても、「ロミオとジュリエット」の世界を見事に現代のニューヨーク、マンハッタンに移した大胆な翻案と、シェイクスピアの時代から変わることのない人の心の愚かさと愛しさでありましょう。

先日、42インチものテレビを買って何を見るのだ、という話を家族としましたが、どうせ見るなら映画を見たいとわしは思います。それでも、スクリーンで観た感動の何分の一かにすぎないのですが。

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愛に向かって走れ

出演:カール=マルザック(カーク=ダグラス)、エディ=メイソン(ジョン=シュナイダー)、ショーター警官(J.C=クイン)、ジリー=バック(リー=パーセル)、ほか

カーク=ダグラス氏の名が筆頭に来てますが、役者としての格で言ったら当然ですが、主役はエディで、マルザックはどっちかというと憎まれ役です。大したことしてないのに、20年も刑務所にいる羽目になった主人公が、タイトルどおり、奥さんと息子に再会するまで。

ハンスビル刑務所をエディ=メイソンが脱獄した。エディは職場の上司を殴ったことと公務執行妨害で5年の罰を喰らい、刑務所に収監される前に脱走したことでさらに15年の罰まで追加されてしまっていた。だが、3年目に脱獄したエディは、愛する妻と息子に会うために周到な計画を立て、メキシコとの国境の町ラレドで再会しようとしていた。だが、エディと因縁のあるカール=マルザックが追いかけてくる。エディは家族と再会できるのだろうか。

話としてはわりと他愛もないです。こういう脱獄物ってけっこう古今東西、どこにでもありますよね。アメリカなんで、からっとしてるのと、基本、ファミリー愛というのがお約束な気がします。日本だともっとどろどろしてそうです。
まぁ、他愛もないと言いますのも、こういう映画の落としどころって、1つしかないからです。主人公が家族と再会するか否か。基本それだけ。ちゅうか、タイトルが「愛に向かって走れ」という時点で、もうべたべたな展開も予想できちゃいます。

ここにスパイスを加えるのがカーク=ダグラス氏演ずるカール=マルザックなわけです。作中でちょっぴり明かされますが、愛犬ニッキー(犬種は不明ですが、黒くて、猟犬ぽいです)と暮らす孤独な中年。元ニュージャージー州の刑事でしたが、犯人を撃ち殺したことで職を追われたらしく、警部補にこそなってますけど、主人公エディの収監された刑務所で囚人の護送をやってます。そうか、そういうのも警察の仕事だったんだ。で、エディを捕まえた時に1回脱走されたことがありまして、その時にエディの息子をちょっとこづいたものでエディに手錠でぶん殴られており、その傷痕が右目の上にあります。因縁と言っても実はそれだけの間柄ですが、マルザックは執念深く、かつ理論的にエディを追っていきます。エディが刑務所で地図を見ていたり、ジョギングをしていたと知り、警官がまったく足取りもつかめないでいるところから、実に的確にエディが通るであろう道筋で待ち構えたり、エディがテキサス州知事の姪と一緒にいると知ると、身分を偽って警察に捜させ、彼の潜むホテルに入り込んだり。
でも、そこまで執念の固まりみたいにエディを追っておきながら、ラスト、ついに捕まえたエディをあっさりと解放… うわぁぁ〜 因縁ってそんなものか、と思いました。まぁ、あとは、マルザック当人が言うように、「俺も歳を取った」というのもあるのでしょう。きっと、マルザックは、エディの犯した罪が20年も刑務所暮らしをしなければならないものだとは思っていなかったところがあったのです。そして、自分より若く、犬と1人と1匹暮らしの自分とは違って、愛する妻と息子のいるエディに、より人間らしい暮らしを送らせたかったのではないか。なんて思うと、カーク=ダグラス氏がお歳に見えて(実際、この映画は1983年の作なんで、ジョン=ウェインより10歳ぐらい若いとはいえ、カーク=ダグラス氏も60歳以上のはず)、なんか「OK牧場の決闘(ドク・ホリディ!)」とか「戦う幌馬車(ジョン=ウェインとの共演)」とか「スパルタカス(キューブリックに撮らせた。たきがは的にはカーク=ダグラス氏の最高傑作)」とか「海底2万哩(若い!)」とかお若い頃からの出演作を知ってると、みょうにしんみりしちゃうのでした。ちょっとセクシーさも控えめだったしな。やっぱり晩年の作で「スペース・サタン」ってSF映画にも出てたんだけど、お尻披露してるの見て、「こんな年寄りになって尻をさらさんでも〜!」と、たきがは家では阿鼻叫喚の地獄図(←大げさ。でも、半分くらい実話)となったものであったし… (´・ω・`)ショボーン しみじみ。

余談ですが、Wikipediaで調べていたら、この映画の時にはカーク=ダグラス氏は67歳であったことが判明。「スペース・サタン」より3年も後でした。そうか、あれより年寄りか…
しかも、「スペース・サタン」が第1回ゴールデンラズベリー賞にノミネートされたんですって! 作品賞、主演男優賞でノミネートだって! ノミネートのみで終わったことをファンとしては喜んでいいのか悪いのか… (´・ω・`)ショボーン
そうか〜 ゴールデンラズベリー賞にノミネートってことは、あのけつ(←けつ言うな)に驚愕したのはわしらだけではなかったのだな… (´・ω・`)ショボーン

まぁ、うがった見方をすれば、主役はあくまでもエディだし、対象もファミリー層とか狙ってそうな映画なんで、マルザックに執念のあまり、エディを何が何でも刑務所に引っ立てさせる役はさせられなかっただけだべ、という気もいたしますが… ちゅうか、ぶっちゃけ、マルザックを演ずるのはカーク=ダグラス氏じゃなきゃいやん!ってほどの役でもないもんで、それこそ、カーク=ダグラス氏が出てなかったら、一生見なくてもおかしくはない、そんな程度の映画だったり。

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評決

監督:シドニー=ルメット
出演:フランク=ギャルビン(ポール=ニューマン)、ミッキー(ジャック=ウォーデン)、コンキャノン弁護士(ジェームズ=メイソン)、ローラ(シャーロット=ランプリング)、ホイル判事(ミーロ=オーシア)、ほか

サスペンス続きです。今度はがらっと変わってシドニー=ルメット監督。たきがは、「十二人の怒れる男」と「オリエント急行殺人事件」ぐらいしか見てません。もともと推理物ってあんまり見ないもんで。ヒッチコック監督に比べると硬派、という印象がありますが。さて、「評決」です。

落ちぶれた中年の弁護士フランク=ギャルビンは、恩師ミッキーの持ってきた示談で済む事件を、強引に裁判に持ち込む。被害者デボラ=ケイの不遇さと、グルーバー医師の強気な発言に、勝てると踏んだからだ。ところが、被告側の病院は、やり手の弁護士コンキャノンを雇い、ギャルビンが頼みとするグルーバー医師も土壇場で電話も通じぬ孤島へ休暇に出てしまう。デボラが植物人間になったのは、著名な麻酔医の仕業のはずなのだが、ギャルビンは裁判で立証できるのか?

思うに、ポール=ニューマン氏は、あんまりヒーロー然とした人物を演じることはないのだなぁと。さんざんジョン=ウェインを見ていますと、何というか、あまりに人間くさい、情けない、でも身近にいそうな人物が多いなぁと思いました。ビリー・ザ・キッドの弱さも、エディのもろさも、そんな感じだなと。ビリー・ザ・キッドは著名人ですが、等身大っていうんですか。そういうキャラが多いなと。
この映画のギャルビンもそういう人物です。落ちぶれた弁護士、冒頭で葬式があって、亡くなった人の知り合いを騙って(本当の場合もありそうですが)名刺を配って歩くのも、仕事が欲しいからで、それだけちゃんとした、弁護士らしい仕事にありついてないっぽい。
そんなギャルビンの、唯一と言ってもいい理解者であり、恩師がミッキーなわけでして、この人、自分が紹介してあげた件で、依頼人と会う前日に、事務所を無茶苦茶にしているギャルビンにさんざん怒って、「もうおまえの面倒は見ない!」とか言ってるのに、でも、ギャルビンがグルーバー医師の証言を得られそうだってんで、強気に裁判に打って出ると、結局、協力してあげちゃってます。いい人です、ミッキー。

デボラの事件が、医療過誤であることは間違いないっぽいのですが、裁判にするにはそれを証明しないとなりません。でも、土壇場でグルーバーはいなくなっちゃうし、証人として呼んだトンプソン医師は何か当てにならないし。
対するコンキャノンは、何十人ものスタッフを抱えて、超やり手だって話だし、ボイル判事は関わった事件が被告寄りの判決を出すって有名だっていうし、訴えようって麻酔医は世界的な権威だったりするし。何か八方ふさがりなギャルビン。

でも、彼女のローラにたしなめられて、もしかしたらカットしたシーンにあったのかもしれませんが、示談で済んだところを強引に裁判に持ち込んだギャルビンですから、病院へデボラを見舞いに行った時に感じるところがあったのか、何とか打開策はないかと模索します。そこら辺、さんざんギャルビンの駄目男っぷりを前半は見ているので、急におもしろくなったと言いますか、やっと見応えがある話になったと言いますか。だって、裁判抱えて、裁判やる前から「負けそうだ〜」とローラに泣きついているギャルビンは、ローラじゃなくても、ガキっぽい態度は勘弁してくれとか思いますもん。初っぱなからぐだぐだだし。

そして、病院の関係者の中で、ただ一人、調書を書いていないという看護婦から、やっと決定的な証人を捜し当てたギャルビン。そのクライマックスは見事でありました。
ここまでくると、コンキャノンやホイルの悪あがきなんか、陪審員制度のアメリカでは無駄だよな〜って感じで、日本の裁判員制度もこういう感覚っていうんでしょうか。いくら弁護士や裁判長が被告を庇っても、やっぱり悪いことは悪いんだよっていう判決は小気味いいとさえ言えます。そういう制度になったらいいと思いますが、日本の場合は「十二人の怒れる男」みたいな事件は逆に有罪とかにしちゃいそうで、ちょっと、勝手に心配でもありますが。

それにしては裁判の勝利ですっきりしないラストにはいささか疑問符が。ローラがコンキャノンと知り合いだったりしたことは、何かこの話には蛇足だったような…?? 電話をかけるローラ、取ろうとしないギャルビンで終わる最後、タイトルからいってもどーでもいいような??

例によってWikipediaで情報を調べておりましたら、日本語版の吹き替え、ポール=ニューマン氏は羽佐間道夫さん(「ジャイアントロボ The Animation 地球が静止する日」の眩惑のセルバンテス。「特攻野郎Aチーム」のハンニバル=スミス大佐)だったのですが、グルーバー医師が秋元羊介さん(「起動武闘伝Gガンダム」のマスター・アジア東方不敗。「ジャイアントロボ The Animation 地球が静止する日」の衝撃のアルベルト)ですって! 全然気づかなかったよ! そう言えば、秋元さんは「シャーロック=ホームズの冒険 グラナダTV版」にも吹き替えで出てることがあったんですが、やっぱりわからなかったのは、何か聞き慣れたお声と声質が変わってるからではないかと思いました。若い頃の秋元さんって、わりと声がおとなしめなんですよ。

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