監督:
出演:内藤(佐々木蔵之介)、お咲(深田恭子)、相馬(西村雅彦)、()、松平(陣内孝則)、松平(石橋蓮司)、大岡越前忠相()、ほか
日本、2016年
クアラルンプール→オークランドへのフライト中に鑑賞しました。ほかに「マトリックス」「アイアムレジェンド」を見かけたのですが、話がわからなかったためか(字幕が中国語しかないので)途中で沈没、夜間のフライトでもあったので諦めて寝たのでした。
舞台は架空の藩だと思うのですが、場所がいわき市ということで、駄目でした。チェルノブイリの基準でいったら福島全県が立入禁止地域にならなければいけないのに住人が事故前と同様に暮らしているのみならず、積極的に勧誘さえし、帰還困難区域を次々に解除している現状は、それこそ「放射能みんなで浴びれば怖くない」のノリで、主導している日本政府と福島県の罪は重く、必ず各国から、そう遠くない将来に損害賠償請求をされるものだと思います。この映画はその一環を担い、作中で何度も登場人物たちに「湯長谷(いわき)はいい」と言わせることで、積極的にその役割、PR大使を果たしているではありませんか。
福島の物全ては愚か、東北一帯、北関東、埼玉、千葉の物さえ極力口にせず、東京にさえできるだけ近づこうとしなくなった私には決して許容できるものではありませんでした。
チェルノブイリでも立入禁止区域に帰って生活している方たちがいるのは「ナージャの村」や「アレクセイの泉」などでも観ていますし、そうしたい方々を非難することは誰にもできない。でも、そうした方々は決して「こっちにおいで」とは言わないし、このような勧誘もしない。猛毒の中で生活していることがわかっていて、それでも戻ることを選んだ。その姿勢とは何と異なることか。何と罪深いことか。
このような国で暮らすことに戦慄さえ覚えます。この国にいる限り、その共犯者であることからは逃れ得ない。かつて「ヒトラー:水木しげる著」に書かれたように「生きているだけで加担していることになるのだから」。
そんなことをするぐらいなら私は逃げる。間違いなく、50年100年後に滅んでいく国に背を向ける。そうすることしかできません。
こんなことさえ、共謀罪が施行されたら罪にされるかもしれない国から逃げ出すしかない。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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