監督:リチャード=ボレスラウスキー
出演:ドミニ(マレーネ=ディートリヒ)、ボリス(シャルル=ボワイエ)、アンテオニ(ベイジル=ラスボーン)、バトューシュ(ジョゼフ=シルドクラウド)、ほか
1936年、アメリカ
修道院で育ったドミニは、父の看病から解放されたが生き甲斐を見失っていた。心配した修道院長はドミニに砂漠へ行くよう告げる。同じ頃、サハラ砂漠に近いエル・ランガ修道院から修道院名物の酒ランガの作り方を知る修道僧が逃げ出す。サハラ砂漠に向かったドミニは、フランスとロシアの混血だというボリスと知り合い、愛し合うようになるが、ボリスにはドミニにも告げられない秘密があって苦悩していた…。
ディートリヒさんが若いもんで、とても「
情婦」や「
モロッコ」のイメージはございません。どっちかというと、ミスキャストなんじゃないの?な信仰心篤いドミニですが、若いんで、意外と違和感なく見られました。
原題は「The Garden of Allah」で、あんまり花園というイメージはなく、むしろ宗教臭い映画です。アンテオニという男性が「神を敬わない者は砂漠では生き延びられない」とか言ってたり、ドミニもボリスも修道院と深い関わりがありますからね。
ラスト、ボリスを失ったドミニは涙にくれて砂漠に戻りたいと懇願します。現世の愛よりも神の愛、そんな映画です。
アンテオニ役のベイジル=ラスボーン氏、どっかで見たことがあると思ったら、「シャーロック=ホームズの全て」に出てた! アメリカでは「最高のホームズ」と言われる役者さんなんだそうだが、たきがは的にはジェレミー=ブレット氏に勝るホームズはいないのでした。てへ
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