第1次世界大戦後、バブルな好景気に沸くアメリカと世界恐慌の始まりまで。
2つの大戦のあいだのつかの間の平和かと思いきや、戦場にならなかったアメリカではまさに「バブル」としか言いようのない好景気。フィッツジェラルドが「欲しい物が全部手に入ってしまったから、今以上に幸福になれない」なんてことを書いていた。ううん、そこでどうして物質的な豊かさしか求めんのか不思議。精神的な豊かさはアメリカ人、アウト・オブ・眼中なのか?
けれど、そんな都会の豊かさに隠れて、農村では戦時中の拡大生産が尾を引いて農産物の暴落で没落農家が出まくり。「怒りの葡萄」ってこのころの話だったかなぁ? たきがは、これに主演したヘンリー=フォンダの格好良さにのっくあうつされた経験がある(間違っても色男的な格好良さではないが)。農家が落ち込んでるということは人間の基本である食が危ないというわけであり、空前絶後の好景気も怪しい。でも、大多数のアメリカ人はそんなことには気づかないで、ましてや戦争で痛手を受けたヨーロッパもわかってなくて、アメリカに移民が多かったのもこの時代。ちゃっかり勝ち組に乗っかって漁夫の利を得た上に、共産党革命の起きたソ連にシベリア出兵をして、いちばん最後まで居座って国際的な非難を浴びたという厚顔無恥な日本も、この時代の目標はアメリカに追いつき追い越せだったんじゃなかろうか。
しかしこの好景気が永遠に続くと誰もが信じていた1929年10月、ついに世界恐慌が始まる。それは突然株価が暴落したように見える。でも、どんな物事にも原因と結果があるのだから、誰も気づかなかっただけでその兆候は何年も前からあったのだろうと思った。
どうでもいいのだが、DVDへの書き込み状態が良くなく、Macで見てると途中で切れる。ううう
[0回]
PR