ビデオも3巻目です。
前回の続きで、尊敬する職場の先輩(しかも労改経験者)に日本人への不信感や、その日本人として罪を負わされてきた理不尽さを語る一心。一心はファザコンで、お父さんも一心が大好きですが、さすがにこんなことはお父さんには話せません。この人は似たような境遇だし、尊敬できる先輩ってことで、一心には誰にも話せないことを話せたとっても大切な人だったんだろうなぁと思います。
さて、それからしばらく話が日本に移ります。日中国交が回復し、東洋製鉄は一心の働く鋼鉄公司と正式に業務提携という形になりました。で、もともと親中家の東洋製鉄の会長(西村晃さん)のもとへ、中国から視察団が訪れます。団長は、前々回で一心を手ひどく振った張丹青のお父さんですが、たきがはが見たいのは基本、中国のお父さんなので、ここら辺の展開はスルーです。
で、やっと一心に話が戻り、すでに中国側は最大の工場建設の候補地探しをして、一心もそのために2週間以上、船に乗っているとか… でも、上海で妻と娘にお土産も買って、順風満帆な人生って感じですな。ただ、妻と娘ができたことで、一心としては前以上に失いたくないという気持ちが強くなって、職場の先輩にも日本語ができるということでどんな悪影響があるかと心配だと打ち明けたりしていますが、新しい職場でも可愛がられているようで、基本、真面目な性格な上、できる人なんで、可愛がられる人には可愛がられる模様です。
ところが一心が日本人だということがまた次の事件(というほど大げさなものでもありませんが)を呼びます。
日中の国交が回復したので、戦時中、中国に置き去りにされた日本人が日本に帰国したり、肉親捜しをする手助けが始まっていました。ところが一心はそのことを知らず、お父さんに連絡がいきます。
ショックを受けるお父さん。貴様〜ッ! お父さんに何かあったら許さへんぞ〜!!な気持ちです。
で、お父さんは一心の家にやってきて、2人で長城に向かい、そこで事情を打ち明けました。
でも、そこへ長城見学にやってきていた日本人の視察団と出会い、職場の上司とも会う一心。滑らかな日本語で日本人と挨拶を交わす一心に、ちょっと心配そうなお父さん。
皮肉なことに、その視察団の中には日本のお父さんの姿もありました。でも、この2人が親子だと知り合うのはずっと先のことです。
一心のことが可愛くて可愛くてしょうがないお父さんが一心に向ける無償の愛情がたまらなくいいです。見ているこっちまでうるうるしてしまうぜ。
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