中国に帰った一心を待ち受けていたのは、厳しい査問でした。その中では、松本さんから写真をもらったことも馮長幸にちくられていて、写真が取り上げられ、査問委員のあいだを廻されます。一心が不満そうなのは、せっかくもらった亡き母の写真が、なんか汚されるように感じたからなんでしょうなぁ。某国営放送だからこの程度で済んでますが、民放とかだったら、もっと下劣なこととか言いそうだし。
さらに封筒の中に10万円が入っていたことも正直に告白する一心。それでテレビを買ったそうですよ。松本さん、物価の安い中国に10万円は多すぎるやろう… 息子可愛さと養父母への感謝の気持ちが徒になった感じです。しかし、テレビを買ったって、范家屯でテレビって見られるんだろうか…?? 集合住宅っぽいけど… アンテナを立てればいいのか?
結局、一心は内蒙古の鋼鉄公司に左遷になります。
で、丹青はその処分を知った日、馮長幸がまた得意そうに一心が左遷されたことを言います。
そして、北京に出てきた両親にも打ち明ける一心。お父さんは「いっそ日本に行ったら」と言い出しますが、それで事態が改善するわけでもありませんし、「また訴えてみようか」と言いますが、これも松本さんを証人になんて言い出したもので「党の出した人事を外国人に知らせるわけにはいかない」と一心が反対し、結局、打つ手がありません。
で、内蒙古へ行った一心でしたが、あっという間に1年以上が経って、なんか熱心に改善策を願い出て、半年も経ってから許可がもらえました。相手は左遷された丹青のお父さんで、表情を変えません。左遷されたショックでそういうキャラになっちゃったそうです。
で、一心、意外と楽しそうにというか、熱心に働いています。まぁ、ここでは日本人だからという差別も受けず(単に知られていないだけか)、仲間とも気が合うようで、むしろ上海の大きな製鉄所よりも向いてそうな感じです。生き生きしてるっていうの。
ところが、丹青が馮長幸の不倫現場を押さえた挙げ句、一心から松本さんの手に渡ったとされた裏工程表を見つけてしまったもので、彼女は馮長幸の罪を訴え、一心の冤罪を晴らすよう嘆願しますが、馮長幸は昔、目の前で父親を日本兵に殺されており、以来、苦労して母に育てられて、日本人と見ると憎くてたまらない上、一心が優秀なもので余計憎いという事情を抱えていたことを口にするのでした。でも、さすがにこうも犯罪の現場を押さえられてしまい、「逃げも隠れもしない」とはあっぱれな奴ではあります。
結局、馮長幸は民間の会社に左遷され、一心が帰れることになりました。
帰る前に内蒙古の砂漠を散歩する一心。
黄書海さんはあれから行方不明になってしまったそうで、本当ならば10年の刑期を終えてうちに帰っているはずなんですが、ドラマには出てきませんでしたけど、一心も「老黄(ラオは中国の尊称なので、黄先生ぐらい)」と呼んでいるぐらいの人ですから探していたようです。
でも、幻の羊を追う黄書海さんに北京に帰れることになったと報告する一心。なんか、内蒙古で再会とかできたら良かったのになぁ。
そこへ丹青がやってきました。フフホト(内蒙古自治区の首都だっけ)で学会があり、丹青のお父さんが出席しており、その付き添いだそうです。というか、そんな学会に出るほど、何かやっている人には見えないのですが、表情が変わらないだけでやっているのだろうか?
彼女は学生時代に一心に言ったことをまだ後悔しており、そのことを謝ります。というか、この人の人生はあそこで一心をふったところから狂っているのではあるまいか。
そして、馮長幸と離婚したと語る丹青に、「意外な告白だった」と衝撃を受ける一心で、次回へ続く。
丹青が冤罪を晴らすのに活躍したことは楊司長からの手紙で一心は知ってました。しかし、彼女も行動力があるなぁ。一心も彼女と結婚していたら、やっぱり幸せな家庭を築けそうですが、文革は免れないだろうし、何よりあつ子は見つからなかったろうから、月梅さんがいちばんな感じでしょうか、総合的に。「ドラクエ5」の嫁比べみたいやな。
あと粗筋に入れるのを忘れてますが、松本さん、一心が左遷されたことを知って、柿田副社長(に出世した)に上海の責任者の地位を辞任したいと言い出してますが、会社の都合もあり、受けてもらえませんでした。あと、「息子を二度捨てたことになる」と言ってますけど、一心は今回の件では松本さんに責任があるとはこれっぽちも思ってないだろうし、全然、恨んでないと思うよ。うん。
いよいよ次回で終わりです。
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