原作を読んだら、久々にこちらも見たくなって見ました。
わしは原作のファンですが、この映画も大好きです。それはこの映画が、単に原作の設定を借りただけではなく、原作の設定も活かしつつ、映画ならではの味わいをもって作られているからです。
また、主人公、皆実役の麻生久美子さんと、七波役の田中麗奈さんが原作のイメージを崩さずに皆実と七波を演じているのもごく自然でポイントが高いのです。
あと、個人的には旭役の2人、伊崎充則さんは原作と全然違う旭なんだけど旭らしく、堺正章さんは原作どおりの旭で旭らしくという点や、唯一、両方に登場する藤村志保さん(フジミさん)の凛とした美しさと怖さ(「桜の国」で七波の回想に登場。病に倒れたフジミが孫の七波のことがわからず、その死を知らない次女の翠の同級生ではないかと思い「あんた、誰ねぇ?」「あんた、どこにおりんさった?」と問うシーン)が良く、吉沢悠さんのちょっと頼りない打越も良く、中越典子さんの東子ちゃんも良く、とわりとキャスティングに不満がないからでもあります。
またラスト、原作でわしを号泣させた「この二人を選んで産まれてこようと決めたのだ」のシーンのできも申し分ないので、また何度も見返したくなる映画なのでした。
音楽もいいしな。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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