監督:ジョン=フォード
出演:マイケル=ドノバン(ジョン=ウェイン)、ギルフーリー(リー=マーヴィン)、ウィリアム=ディダム(ジャック=ウォーデン)、アミリア=ディダム(エリザベス=アレン)、アンドレ総督(セザール=ロメロ)、ほか
1962年、アメリカ
西部劇の雄ジョン=フォード監督が、おなじみジョン=ウェインとコンビを組んだ南海もの。タッチはもろに「静かなる男(1952年、監督・主演同じ)」です。
太平洋の孤島、フランス領ハレアコロハ島に暮らす、元アメリカ軍人のドノバンとディダム医師。そこに戦友ギルフーリーが帰ってきて、ドノバンは喧嘩で歓迎する。一方、12月のボストンから、商船会社を持つディダム家の遺産相続問題を持ってディダムの娘アミリアがハレアコロハ島にやってきた。ドノバンたちは、ディダムがハレアコロハ島の王女と結ばれてできた3人の子どもたちをアミリアから隠そうとするが…
ジョン=ウェインの晩年には珍しいラブ・コメディ。南海ののんびりした音楽に乗せて、ボストンの富豪一族から、遺産の問題を解決するためにやってきたアミリアが、血がつながっているとは知らない3人の子どもたちや、ドノバンとのふれあいを通じて、がちがちの白人至上主義っぽいのがだんだんと現地に慣れ、表情も柔らかくなっていくところが最大のみどころ。最後は丸くおさまって、ディダム家はどうするのやら。
3人の子どもたちが可愛いです。アミリアの台詞に「ホノルルに寄港して」とあるのでハワイがわりと近いんでしょう。
ディダム医師の家に、コシとヨシという日本人の家政婦がいる(ドノバンちもなぜか和洋折衷な感じ)のが、日本の文化に対する誤解をばらまいてそうですが…
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