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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ゴッド・ファーザー

監督:フランシス=フォード・コッポラ
出演:ドン・コルレオーネ(マーロン=ブランド)、マイケル=コルレオーネ(アル=パチーノ)、トム=ヘイゲン(ロバート=デュヴァル)、ソニー=コルレオーネ(ジェームズ=カーン)、フレド=コルレオーネ(ジョン=カザール)、ケイ(ダイアン=キートン)、ジョニー(アル=マルティーノ)、ソロッツォ(アル=レッティエリ)、ルカ(レニー=モンタナ)、クレメンツァ(リチャード=カステラーノ)、テシオ(エイブ=ヴィゴダ)、コニー=コルレオーネ(タリア=シャイア)、カルロ(ジャンニ=ルッソ)、アポロニア(シモネッタ=ステファネッリ)、マクラスキー警部(スターリング=ヘイドン)、映画プロデューサー・ウォルツ(ジョン=マーリー)、ドン・バルジーニ(リチャード=コンテ)、ボナセーラ(サルヴァトーレ=コルシット)、ドン・トマシーノ(コラード=ガイバ)、ほか
原作:マリオ=プーゾ
見たところ:シネマ・パレット
アメリカ、1972年

頭から通しで見たことがなかったんで、大まかな粗筋は知ってました(マイケルが末っ子でカタギとか、兄貴がマシンガンで壮絶な死を遂げるとか)が、午前十時の映画祭でかかったんで見に行きました。

ニューヨーク・マフィアの一角を占めるヴィトー=コルレオーネの娘コニーの結婚式が豪華な屋敷の庭園で行われていた。そこに海兵隊に所属する三男のマイケルが恋人のケイとともに帰宅する。その合間にもヴィトー、ドン・コルレオーネは来客の対応に忙しくしていた。政治家や判事にもパイプを持つコルレオーネ・ファミリーは五大ファミリーのなかでもリーダー的な存在で誰もがドン・コルレオーネには一目置いていたが、平穏な時代はドンが麻薬組織のソロッツォとの取引を断ったことで無惨に打ち砕かれていく。新聞記事で父が重傷を負ったことを知ったマイケルはファミリーに戻るが、血気盛んな長兄のソニーはソロッツォのバックにいるタッタリアの息子を父の報復として殺害する。警察の幹部マクラスキーを抱き込んだソロッツォは容易に殺せない。マイケルはソロッツォが再度取引を持ちかけたことでソロッツォとマクラスキーを暗殺し、ドン・コルレオーネの故郷シチリアに逃亡するが、ファミリー間の抗争は激しさを増す一方だった。マイケルはシチリアでアポロニアという娘に一目惚れしてしまい、彼女と結婚するが、ニューヨークではソニーが何者かに襲撃されていた。そしてアポロニアもマイケルの代わりに殺されてしまう。ドン・コルレオーネは五大ファミリーのボスとの会合をセッティングし、抗争を終わらせようとするが、タッタリアの裏にコルレオーネ・ファミリーに取って代わろうとするバルジーニがいることを察し、ソニーに代わって後継者となったマイケルに忠告する。しかしその後、ドン・コルレオーネは亡くなった。父の葬式で妹のコニーから娘の名付け親になるように頼まれたマイケルは古株のテシオからバルジーニとの会合を告げられ、彼が裏切り者だと知る。洗礼式の日、マイケルの命でコルレオーネ・ファミリーは五大ファミリーのボスたちやラスベガスのモー=グリーンらを次々に殺害し、ソニーの死に関与したコニーの夫カルロも殺された。マイケルの妻のケイはカルロの死への関与を問い質そうとするがマイケルに激昂され、否定される。けれども彼女が見たのは新たなゴッド・ファーザーとなったマイケルの姿であった。

ちゅうわけで最後まで粗筋書きましたけど、少々中だるみしました。わし的に。3時間の大作で、それでも「風と共に去りぬ」に比べれば短い方なんですけど中盤がたるかったです。

まず登場人物が多いので覚えるのが大変てのもありまして、どいつもこいつも背広着てるし、おっさんだし、だったんでドン・コルレオーネが撃たれてから、マイケルがニューヨークに戻るまでがけっこう長かったです。兄貴のソニーと妹婿のカルロの見分けがつかんかった…
アポロニアの登場シーンはさくっとカットしていいんじゃないかとも思いましたが、そうするとカタギのマイケルを暗黒街に戻すには動機が薄くなるので入れたんでしょうが、平穏なシチリアと物騒なニューヨークの対比もあるんでしょうが、ソニーのキャラが典型的な二世で、武闘派であんまり考えないタイプだったんで余計退屈でした。どうして二代目って、どいつもこいつもお馬鹿なんだろう… あと、個人的に次兄のフレドっていなくてもよかったんじゃあ… モー・グリーンとの取引もなくてもよかったんじゃあ…

個人的にはドン・コルレオーネに息子同然に可愛がられてるトムが好きでしたが、頭脳派と見せつつ、ウォルツに馬の首を送りつけたのはトムの指示だったんだろうから、そこはやっぱりマフィアの弁護士なんだなぁと思ったりしました。

主演男優賞を取ったマーロン=ブランドは、どうもこの映画のイメージが強すぎて「ラスト・タンゴ・イン・パリ」ではおっさん臭が強かったんだと思いました。ただ、口のなかに綿入れてるのはバレバレだったんで、あんまりうまくねーなとも思いました。

トム役のロバート=デュヴァル氏は「勇気ある追跡」や「アラバマ物語」、「鷲は舞い降りた」にも出演してて、何の役かと思ったら、「勇気ある追跡」では仇のネッド、「アラバマ物語」では隣人のブー、「鷲は舞い降りた」では主人公の上官でした。芸幅広いなぁ…

この後は三作、わしの無関心な映画(「日本の一番長い日」「八甲田山」「愛と青春の旅立ち」)ばかりなので、「ブルース・ブラザーズ」までお休みです。

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