今日は温泉の依頼を受けた。どこかの王女様がロアルドロスの海綿でスポンジを作るの作らないのということを言い出したが、ロアルドロスを狩れば、温泉の泉質向上に金を出すと言ったのだそうだ。温泉には日頃から世話になっている私である。泉質向上と言われれば、引き受けざるを得まい。
私は水没林に行くことになり、ロアルドロスを探して走り回った。しかし、なかなか奴は見つからず、途中でベースキャンプに引き返して、集めた素材をタル配便に頼んだり、納品ボックスに収めたほどだ。タル配便は、だいたい2回に1回ぐらいの割合で使用する。素材集めに夢中になっているとすぐに臨時ポーチも含めていっぱいになってしまうが、タル配便のおかげで捨てないで済む素材も多いのだ。
だが、やがてロアルドロスと遭遇した。最近は大型モンスターに遭ったら、まずペイントボールを投げて、別のエリアに逃げられてもいちいち探さないで済むように心がけている。
しかし、やっぱりロアルドロスは強かった。奴の体当たりはアオアシラやドスジャギィよりも強力らしく、めまいを引き起こされてしまう。めまいを起こすとまったくの無防備となり、その場から動くこともできないのだから、毒以上に厄介だと思う。めまいを起こさないで済むような装備があればいいのだが。
だが、応急薬を呑んだり、携帯砥石で武器を研いだりし、何度も攻撃を繰り返しているうちに、私はロアルドロスの尻尾を切り落としてしまった。モンスターによっては部位攻撃をしていると部位を落とせて、いつもなら手に入らないような素材が手に入ると聞いたことはあったが、しつこく尻尾から攻撃をしていたせいだろう。もっとも、ロアルドロスを倒したことはいままでなかったから、尻尾から手に入った素材がいつもと違うのかどうか、残念ながら私にはわからなかったが思わぬ戦利品だった。
けれど、尻尾を落とされたくらいでロアルドロスの攻撃は止まず、体当たりをくらえばめまいを引き起こされることも変わらなかった。しかも、応急薬の手持ちがなくなってしまったり、携帯砥石もなくなるほど、奴の耐久力は高く、私は何度も別のエリアに撤退しなければならなかったし、カノぷ〜とディンも地中に潜っていた。しかし、ロアルドロスへの攻撃に加わってくれるカノぷ〜はともかく、採集専門のディンがロアルドロスにやられるのは、単に採集場所が悪いためだと思うのだが…
だが、攻撃を続けた結果、ようやくロアルドロスの巨体は倒れた。最近の目標だったロアルドロスを倒せたことより、温泉が良くなるという喜びの方が強かったが、少し自信がついた。
村に戻って、ネコバァから新しいオトモ、でこすけを雇った。名前の由来は聞かないでほしい… モンニャン隊は、基本的に失敗するということはないらしいが、オトモのレベルに合わない捜索に行かせると、戦利品が乏しくなるそうだ。連れていくかどうかはわからないが、最近、自分の防具をいろいろと作って端材が出ていたので、控えの3人、ジェル、でにぼん、でこすけ用の防具も作っておくことにした。
いろいろな防具ができたので装備の選択に幅が増えたが、同じシリーズだけで装備すると、属性攻撃に極端に弱くなる。ただ、凍土で火属性の敵はなかなかいないだろうから、固めてみるのも一興かもしれない。
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