フェイスの意外な一面が拝める話。で、大学2年の時に別れた彼女からの手紙でそれが15年前ということですから、フェイス、35歳ぐらい。ひゃっほー! ハンニバルはともかく、モンキーやコングも同じくらいであろう。オットコマエ度が高まる年齢ですね! 若造に興味ありませんもんね。ああ、なんて素敵な年齢設定。「Aチーム」最高です。
南米エクアドルからフェイスに届いた手紙は、大学2年の時に彼の前から姿を消した恋人、レスリーからのものだった。何かある、そう直感したフェイスは、しぶるAチームを雇い、エクアドルへ。ハンニバルの機転で飛行機を手に入れ、エクアドルに向かったAチームは、レスリーがサンタ・マリア孤児院にいることを知り、フェイスとモンキーが尼僧に扮して中に忍び込み、レスリー、いまはシスター・テレサから事情を聞く。地元で指名手配のお尋ね者が6〜7人、孤児院に居座っており、連中が酒を切らして荒れているというモンキーの報告を聞いて、ハンニバルはウィスキーの運び屋に扮して、孤児院に侵入、荒くれ者を酔っ払わせて追い払ってしまう。しかし、院長から彼らに仲間がおり、報復があると聞かされて、孤児院に籠城するAチーム。敵の数は20名余り、Aチームはこれをどう迎え撃つのか? そして、15年ぶりの恋人との再会にフェイスが思うことは?
ラスト、フェイスに惚れ直しました。フェイス・ファンにはたまらん1作かと思われます。冒頭では相変わらず他人の高級マンションに居座って、女をくどいているフェイスもいいですが、女たらしの裏にはそんな過去があったのね、フェイス、と涙を誘われること請け合い。
コング、毎度毎度、騙されて腹を立て、「今度やったらぶっ飛ばす」とか言ってるのに、エンジェルにまで「黙って」とか言われちゃって、立場ないぜ。でも、籠城の時はやっぱり頼りになるコング。腕っ節もAチーム一かと。でもラストは飛行機と引き換えにしっかり船の切符をキープ。やったね、コング。
フェイスともども尼僧に化けたものの、今回のモンキー、おとなしめ。ゴルフボールに成り代わって訴えた前回、ぬいぐるみのボギーちゃんと一緒だった前々回に比べると、いつものモンキー節足りない。ぐっすん。その分、今回はいつも常識人として分の悪いフェイスに花を持たせたという感じでしょうか。孤児院に忍び込んだ時もコングには「あんな馬鹿猿」とか言われてましたが、かなりまともだと思ったぞ。
ハンニバル、頭脳と度胸は相変わらず。まずはエクアドルまで飛ぶのに飛行機がいる、となったら声真似でMPを呼び出し、飛行機も空港につけさせておいて、ちゃっかり頂いていくところ。フェイスの依頼に渋ってたけど、行動するとなったら素早いリーダー。頼りになります。で、孤児院に忍び込むのにも地元民に扮するのはお約束。さらに、ラストの決戦だ。二挺のライフル構えて(実際に両手で持ってたのはジョン=ウェインぐらいで、基本的には両手で構えて撃つもんですな)装甲あるとはいえ、いちばん危険な位置で敵を狙い撃ち。その度胸、やはりリーダーたるもの、こうありたい。格好いいよ、ハンニバル。なんでフェイスとモンキーというエンジェルにも「これ以上、女子どもを危険にさらせられますか」って、いいなぁ。このタフネスさとしたたかさ、ユーモアと安心して背中を任せられるリーダーは、やっぱりジョージ=ペパード氏の存在感あってのものだなぁ。ブルース=ウィリスには間違ってもハンニバルは合わんよ。キャラが全然違うんですもの。
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