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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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工作

監督:ユン=ジョンビン
出演:パク=ソギョン(ファン=ジョンミン)、リ所長(イ=ソンミン)、チェ室長(チョ=ジヌン)、チャン課長(チュ=ジフン)、金正日(キ=ジュポン)、ほか
見たところ:桜坂劇場
韓国、2018年

サブタイトルは「黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」で、実話に基づいたフィクションです。

国際市場で逢いましょう」ほか「アシュラ」や「新しき世界」「哭声」などで名演を見せてくれたファン=ジョンミンさんが主役だってんで、この夏いちばんの期待株。抑えた演技がスパイらしく周りに溶け込んだところは、また1つ演技の幅を拡げたなと思いました。女っ気のない話のなか(名のある女性が登場しない)、パクと対する上司や北の御仁もがっちりと脇を固め、先の読めない展開にラストは自然と涙が溢れました。

1992年、軍人だったパク=ソギョンは国家安全企画部のチェ室長の指令で黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれる工作員になる。実業家として北京に赴いて3年、パクに突然、北の対外経済委員会のリ所長と会う機会が訪れた。外貨がほしいリ所長に対し、部下のチャン課長はパクにスパイになるよう強制し、交渉は決裂したかに見えたが、再度、パクに接触してきたリ所長は、北で南の大企業のTVCMを撮る企画を平壌に持ち帰る。その頃、南では野党の金大中が政界に復帰しての総選挙を目前に控えていた。だが、北の武力挑発が勃発したことで国民感情は保守に傾き、与党は勝利する。その後、金正日に面会かなったパクは北でのCM撮影を許可され、両国間に融和ムードが漂い始めていた。ところが1997年、今度は大統領選を控えた南では金大中の出馬を前に、北へ軍事挑発を依頼する。国家安全企画部は金大中が大統領になったら解散させられることになっていたため、危機感を覚えたチェ室長と与党の議員らが働きかけたのだ。偶然、このことを盗聴していたパクは自分の企画も、南北の融和ムードも無に帰すことを知り、リ所長とともに金正日に訴え出る。チョン課長らが南の報酬を偽ったことなどもあり、金正日は挑発を思いとどまり、南では金大中が大統領に当選する。しかし、チェ室長は腹いせにパクの正体をばらし、リ所長はパクを北京に逃亡させるが、その後、行方知れずとなった。だがチェ室長も逮捕され、再び、北と南の共同作業が始まった時、パクはそこに懐かしい顔を見出すのだった。

途中で平壌の町並みや金正日の別荘(名目は招待所)、地方都市の惨状などが写されますが、これ、実在のスパイの体験談に基づいている上、まだ存命のようなんで(監督が会いに行ったとパンフに載ってた)どれだけ事実に近いんでしょうかね。
常々、北の食糧不足とか言われて、何万人、何十万人のレベルで餓死者が出ていると伝えられ、しかし反共にかけては日本なんぞ軽く上回る韓国の伝えることですから、どれだけ本当のことを言っているのか、疑わしいと思ってましたけど、実際に北に行って、金正日にも会ってきた人の言うことは事実なのか、無造作に積み上げられる死体の山と、その上で遊ぶ子どもたち、死体から衣服をはぎ取ろうとする人びとの姿なんかを見ていて、考えさせられてしまいました。
そういや招待所はともかく、平壌の町並みとかはCG?

あと、金大中と野党を勝たせないために2回、北に工作を依頼するんですが、悪辣なのはどっちなんですかね〜

紆余曲折を経て、リ所長と友情を築いたパク。けれども根っこにあるのはスパイだという事実。それが白日の下に明らかにされた時、それでもパクとの友情を重んじたリ所長が良かったですな。だから、ラストの2人の再会もぐっとくるわけで。ここで人なつこい笑顔を見せるファン=ジョンミンさんが生きまして。冷徹なスパイの顔と、感情をむき出しにする実業家の顔を使い分けてきたパクが心からの笑顔を見せられる相手はそういないわけで。
リ所長も、基本、笑わない人物だったもんで、それだけに最後、パクを自宅に招待し、贈り物をするのがぐっとくるわけで。

ファン=ジョンミンさんの経歴はいまさら言うに及ばずなんで書きませんが、「ヒマラヤ」というの見逃してるんで見たいですね。
イ=ソンミンさんは「グッバイシングル」や「弁護人」にも出てたらしいんですが、それほど重要な役どころではなかった模様。というか「グッバイ=シングル」は字幕付きでちゃんと見直したい。刺激的なカット(妊娠したようなキム=ヘスさんのポスター)に反した人情コメディですよ。マ=ドンソクさんの上腕筋も抑えめなのがいいよ。
チョ=ジヌンさんは「いつか家族に」に出てまして、主人公が未練たらたらなブンバンの夫役っぽいです。まぁ、あれは主人公がな、お馬鹿すぎてな。あと「狩り(邦題は「殺戮に至る山岳」)」に出てまして、名前がアン=ソンギさんの次にクレジットされてるところを見るとアン=ソンギさんと敵対した連中のリーダー格っぽいです。しかし、これもちゃんと見直したい。話はいまいちでもアン=ソンギさんが格好良すぎる!!! もうね、「国民的俳優」とまで言われて久しく、それなりの地位も築いているであろう方がまるで今までの役と違うようなワイルドな役に挑戦するという、それだけでテンション上がりますからね。あと日本版だか知らないけどカットがいまいち。韓国で公開されてたポスターとかチラシのがずっと格好良かったですvv
チュ=ジフンさんは「アシュラ」にてファン=ジョンミンさんと共演済み。クレジットが3番目なんで相当、重要な役どころだと思いますが、あれもちゃんと字幕付きで見直したいところです。まぁ、悪人だらけのどろどろした話でしたけど。ファン=ジョンミンさんもすげぇアクの強い市長だったし。

なかなかのお薦め。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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