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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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いつか家族に

監督・主演:ハ=ジョンウ
原作:余華「血を売る男」
出演:ホ=サムグァン(ハ=ジウォン)、オンナン(ハ=ジウォン)、ホ=イルラク(ナム=ダルム)、ホ=イラク(ノ=ガンミン)、ホ=サムラク(チョン=ヒョンソク)、ハ=ソヨン(ミン=ムジェ)、その妻(チョン=ヘジン)、チェ医師(チャン=グァン)、アン(チョ=ジウン)、ブンバン(ユン=ウネ)、ほか
見たところ:桜坂劇場
韓国、2014年

原作は世界中で読まれるベストセラー小説なんだそうですが、父親がお馬鹿すぎて、愛すべき馬鹿にもなってないんですけど…

1953年、朝鮮戦争の休戦直後、建築現場と叔父の手伝いで生計を立てるホ=サムグァンが、貧しいポップコーン売りの娘オンナンに一目惚れした。血を売ってオンナンにプロポーズしたが失敗したサムグァンは、オンナンの亡き兄の親友と偽ってオンナンの父親を懐柔し、見事ゴールにこぎ着ける。それから11年後、貧しいながらも3人の子どもに恵まれたサムグァンとオンナンだったが、長男のイルラクがオンナンが結婚前につきあっていて、今は別の女性と結婚したハ=ソヨンに似ているという噂が流れて、サムグァンは身の証を立てようとするが…。

原題は「ホ=サムグァン」で、これがずばり主役、つまり一家の父親の名前です。その父親が結婚11年目に直面した息子が他人の子ではという疑惑を解いて真の家族になるまでを描いた話なんですが、やっぱりサムグァン馬鹿だろ。というか「そして父になる」って駄作もあったけど父親が主役だと家庭って廻っていかないですよね。何ででしょうね。

だいたいオンナンとイルラクに何の罪があるというんでしょ。真相が判明したら、まぁ、家族に八つ当たり(次男と三男にはさすがに優しいですが)、そのくせ、終盤でハ=ソヨンが病気に倒れ、思いあまって道士(「哭声(コクソン)」の呪術師みたいなもの)に相談して魂を呼び返すために息子が必要だっていうんで、ソヨンの嫁に頼まれ、イルラクを渡したものの、呪術の現場をこっそりのぞいたらイルラクに気づかれちゃって、泣いて「父さん父さん」とすがるもんで、情にほだされて連れ帰っちゃって、しかもイルラクが今度は病気だっていうんで顔色が悪くなるくらい血を売って売りまくって、結局、八つ当たりしてるけど、サムグァンってオンナンとイルラクが大好きなんですよね。だったら腹くくれよ男だろう!!! とどつきたくもなるというものです。というのも、オンナンがソヨンと関係を持ったことを伏せてサムグァンに嫁いだのも、ソヨンにレイプされたからでして(同意がない性行為は恋人同士でもレイプです)、しかもそうして生まれたイルラクにはかけらも罪はないんですよ。それなのに、まぁ、この馬鹿はぐちぐちとうるせぇうるせぇ。なまじ、明るいシーンの音楽が脳天気なだけに、サムグァンの後先考えないお馬鹿さ加減は、いい方向に向くと良き父親であり、良き夫であるんでしょうが、悪い方に向くとほんとにどうしようもない駄目駄目加減です。そこら辺が見てて、だいぶイラッとしました。ほら、たきがはは基本的に女性に味方するんで。あと、イルラクくんがほんとに可愛くていい子だったんで、もうダブルでイラッとしました。誰かサムグァンを諫めろと思いましたが、逆に周囲はイルラクがソヨンに似てると言って、煽り立てるだけで、それに乗っかってるサムグァンはやっぱりお馬鹿キャラにしか見えませんでした。

だいたい、いくら似てると言いましても実写ですから無理があります。ちょび髭生やして、ちょっと小悪党な感じさえするソヨンに比べて、11歳のイルラクはお父さん思いでお母さん思いで弟思い(ちょっとやり過ぎた感もありますが)なほんとにいい子なんですよ。それを似てる似てるって、漫画じゃあるまいし、そこまでわかるかよ馬鹿野郎 ヾ(。`Д´。)ノ彡☆ いっそ、開き直ってCGでも使えば説得力もあったでしょうけど、似てるなんて力説するほど似てません。赤の他人です。それを町中で煽り立てて、それに乗って八つ当たりしてるとか、サムグァン馬鹿です。じっと耐えているイルラクとオンナンが可哀想です。

そういうわけで音楽がうるさかったです。明るいシーンでは脳天気ですが、それはラストで同じような曲を流しちゃいけないと思います。つまり、サムグァンが何も学んでないということでいいんでしょうか? 嫁と息子たちが大好きだけど、町の人の噂で簡単に揺らぐような馬鹿のままでいいんでしょうか? そうじゃないでしょう。それを乗り越えたからラスト、みんなで肉まんと鮒の煮付けを食べたんじゃないんですか。じゃあ、曲調も変えましょうよ。

あと、ソヨンが脳炎(たぶん)で倒れたというエピソードと、地元の病院で手がつけられず、祈祷師を呼んでイルラクが脅えるというシーンはちょっとくどかったと思いました。というか、ソヨンが最後、どうなったのか、ちょっとでも描いてくれないと蛇足だろ、これ。まぁ、ここでイルラクが脅えているのを見て、サムグァンが連れ帰るという展開になるんですけど、その前のさんざんイルラクを虐めているサムグァンに言われたくないよ!とかだいぶ思いました。

あと邦題がべたべたなのはセンスが悪すぎると思います。お涙頂戴路線狙い過ぎです。

それと友情出演だったんでしょうがないんでしょうけど、ブンバンとアンのエピソードは逆に鬱陶しかったりしました。この時にはすでにサムグァンがイルラクとオンナンを虐めているんで、過去の女(というほどのつき合いさえない)を見て後悔するサムグァンとか、逆に嫌らしかったです。

まぁ、韓国はその前の朝鮮からもなんですが、何しろ血統が大事なお国柄ですんで、養子というのもなかなかないわけですし、ましてや妻が浮気ではなくて寝取られたのが許せないという事情もわからなくもないんですけど、「アドルフに告ぐ」で主役の一人アドルフ=カミルが、やっぱり婚約者のエリザをかつての親友アドルフ=カウフマンにレイプされて、「そんなことになった娘と結婚できん」と宗教を理由に言うのを見て(結局、結婚はしたんですが)、阿呆とちゃうかと思ったシーンを思い出しまして、まぁ、慣習というのはなかなか余所者には理解しづらいところもあるんでしょうけど、イルラクが自分の息子じゃ限りなくないらしいことを知って(血液検査でサムグァンはO型、オンナンはA型、ソヨンがB型でイルラクがAB型だったため。理論上、Oの親からABは生まれないとされているがそうでもないらしいですよ?)一日(朝ぐらいから夜まで)泣き明かしたのなら、腹くくってそれでもイルラクは俺の息子だ!言うぐらいの気概を見せてほしかったですねん。だったら泣くなよと。悔し泣きするぐらい可愛い息子と嫁なんだろうにと。そういう愛すべきお馬鹿キャラなら、逆に限界まで血を売って、息子を助けようとするシーンも泣けたろうにと思いました。まぁ、原作読んでないんで、そこら辺の筋はわかりませんけど。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

チョン=マンシクさんがサムグァンの同僚で出演されてたんですけど、やっぱりサムグァンを煽るしかしなくて、ほんとに友情に恵まれてねぇなと思いました。

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