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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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「水俣の子は生きている」ほか

「水俣の子は生きている」土本典昭監督。
「水俣病Q&A」佐藤真監督。
「水俣病」「水俣病2」「怒れない世界」「汚濁と放出」鬼塚巌監督。

以上、6本が1枚のDVDにまとめられておった。「水俣病Q&A」は水俣展でかかってるビデオ。水俣病についてわかりやすくコンパクトに説明している。1回は見ておくといい。残る5本は、おそらく今回が初のDVD化じゃなかろうか。「水俣の子は〜」は水俣シリーズの映画を撮る前に土本監督がテレビ番組として撮った番組である。登場している患者さんたちは本名だと思うのだが、狂言廻しの女性は本物か? ドキュメンタリー風番組? 鬼塚巌さんはもうお亡くなりになった写真家で「おるが水俣」という写真を撮り続けた方である。元はチッソの社員だけど、患者さんたちが訴訟に踏み切った時に「熊本・水俣病を告発する会(会長は今年亡くなった本田啓吉氏)」の一員でもあった。チッソの社員はこの時、患者さんたちと支援しようとする労組と、あくまで会社の言いなりになる労組に分裂した。8ミリで撮って、おそらくナレーターも鬼塚さんが吹きこんでいると思うのだが(「汚濁と放出」だけなぜか女性だった)、青林舎・シグロの水俣シリーズに比べて、時代が1960年代半ばに撮られたためもあろうし、その時の水俣の雰囲気もあるのだろうけど、なにしろむちゃんこ重苦しい。画面もナレーションもむちゃんこ重い。

ちなみに、「水俣病−患者さんとその世界(完全版)」から始まって「阿賀に生きる」も含む今までの映像物は、全17巻の水俣病関連のセットもので、1セット50万円もするというお高い代物である。さすがに個人では手が届かず、先日の「水俣・和光大学展」に行った時に見かけて、ほしいな〜と思ってたのだが、職場にサンプル用にDVDが置いてあったので借りて見たのだった。
いま、こうして見直すと水俣病の激動の時代が残っていることをありがたく思うとともに、水俣病公式確認50年の今年、これからの50年に何を残せるだろうかと思うのだった。

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