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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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出水温泉・鶴の湯温泉(旧題・鶴を見に行く)

たきがはの住んでる水俣市の南隣は鹿児島県出水市である。先日、そこの紫尾山に登った時にご飯を食べたイワシ料理屋にこんな啓示ががあったのさ。「出水平野の鶴、ただいま6000羽」そこでたきがは、はたと思い出した。そういやあ、鹿児島のどっかに鶴の越冬地があったの〜。そうか、それって出水市のことだったんか。それにしても6000羽ってすごいよなぁ。見てみたいなぁ。

というわけで行ってきた。水俣からは車で40分くらいだ。せっかくデジカメを持っていったのにアップの仕方が相変わらずよーわからんのと、肝心要のパソコンとつなぐケーブルが片づけてない引っ越し荷物の中に紛れているので文字だけで許されよ。

11000羽に増えてますた。3号線をくだっていくと「ツル飛来地」という看板が見えてくるのでさらにそこから20分くらい。出水市の南端の方にあると推測する。1ヶ所に11000羽じゃなくて、出水平野一体に散ってるそうだが、「飛来地」というからには全体の半分か3分の1ぐらいはいると思われる。が、ツルを数えたわけではないので推測である。で、どうやって数えるのかと思っていたら、某国営放送の「紅白」で日本野鳥の会が数えてるあれ、でなくて、出たり入ったりする(1ヶ所ではじっとしてないらしい)のを数える、と解説のおいちゃんが話してた。ツルのために毎日1トンの小麦を蒔くそうだ。1トン! その金は出水市が出してるのか? ちなみにツルは雑食なんで、小麦のほかに虫も食べるそうだ。で、ツルが来るのは稲刈りの終わった田んぼなわけなんだが、ツルのために早稲を植えるそうだ。で、ツルが来るので農薬は使えないけど、ツルが害虫を食べていってくれるから問題ないらしい。自然のサイクルってすごいなぁ。
いちばん多いのが真鶴(大型のツルで体高150cmぐらいありそう。首から上が白く、頭のてっぺんが赤い。羽は灰色)と鍋鶴(中型のツル。首から上が白い。身体は黒に近い灰色、この色を鍋に見立ててナベヅルと言う。以上、解説はどっちも展望台から)で、全体の9割以上になる。ほかには日本で見られるツルは全部見られるそうだが、北海道で有名な丹頂鶴は年に1羽いるかいないか、小型の黒鶴(黒というが体色は薄い灰色)も今年は3羽と少ない。
鶴というのは臆病な鳥で、たとえ餌をやる人間でも近づくと逃げ出すそうだ。で、わしら観光客も近づいて見ることはできない。展望台は210円の入館料を取るが、物知りでそれなりにおもしろいおいちゃんの解説と風よけがつくと思えば、まあまあの値段。下で見ることもできるけど、近づけないし。
で、鶴がひたすら餌を食ってたり、飛んでたり、カップルの鳴き合うのを見てるだけでも飽きない。おもしろいよ。なにしろその場にいるのだけでも何千羽だからね。動物園では決して味わえない迫力ってやつですよ、奥さん。
鶴は卵を2個産むが、大きくなるのはほとんど1羽だけだそうで、3羽そろって飛んでたら、たいていは親子だそうである。ちなみに2羽とも大きくなったら必ず雄雌となるそうだ。でも、1年で子離れをし、さらに4年で大人になって相手を見つける。日本では卵は産まず、シベリアで産む。カップルになるタイミングは特に決まってないらしい。真鶴はそのほとんどがここ、出水市で越冬する。鍋鶴は出水市に来るのもいるし、韓国に来るのもいるそうだ。帰る時は出水市から9時間かけて朝鮮半島に飛んでいき(休みなし)、そこで一休みしてシベリアに帰る。真鶴も鍋鶴もアジアにしかいないっぽい。
昔は出水市ではなくてさらに南の阿久根市で越冬してたらしいんだけど、元禄時代の初め、当時の領主が出水市辺りに来るように餌づけしたそうで、阿久根市では鶴の越冬は見られなくなってしまった。
鶴のほかに日本で見るカラスより一回り小さいミヤマガラスというのも越冬していて、何百羽と旋回していた。このカラスはシベリアカラスともいうらしく、たきがはの職場の近辺にも「やたらにカラスの多いところやの〜」と思っていたら、このカラスが来るんだそうだ。

で、鶴を見て、帰りに博多のラーメンチェーン店だと思ったのだが「金龍」というところでラーメンと餃子を食べて(たきがはは同じ豚骨なら熊本よりも博多のが好きなので)、最後に温泉に入って帰った。その温泉は強アルカリ性(pH9.2)なのでお肌すべすべなのが見逃せない効能なんだが、外見のわりに施設が古いらしく、シャワーが動かせん! 石鹸・シャンプー・リンスがついてない! というのが少々残念。しかし、お湯はたきがは好みの熱さで10分もつかってたら足下がふらついたのでいい感じにあったまったようだ。露天風呂もあったが、ぬるすぎていまの季節は辛い。夏ならいいかもしれない。なぜか水風呂が2ヶ所もあった。泡風呂は思わず身体が浮いてしまう強さでふつうに温泉につかってるだけがいいかも。親子連れがしょっちゅう出入りしてたんで、先週行った、水俣の温泉よりも流行ってるっぽい。お風呂上がりのコーヒー牛乳はもはやお約束。

いい1日だったなぁ。

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