真壁仁編。岩波新書刊。
たきがはは、実はあんまり詩集を読みません。「原爆詩集」が例外で、あんまり詩集に興味がありません。ですが、先日読んだ「獅子ヶ森に降る雨(簾内敬司著)」の中で真壁仁という詩人の「冬の鹿」に言及しているくだりがあり、最近はそういう派生で本を読み続けているので図書館で検索したら、詩集はなくて編集した詩集が見つかったという。目次をパラ見したら「原爆詩集」の峠三吉氏のお名前があったので借りてきました。
もともとは「月刊社会教育」という雑誌に同じタイトルで連載された詩の紹介記事だったようです。
よって、あんまり有名な詩人は少なく、農業者兼詩人、子ども、主婦兼詩人といった市井の人びとの詩が多いのが特徴ですが、意外なところでは上に書いたような峠三吉氏や、東大の安保闘争で亡くなった樺美智子さんの詩とかが載ってました。
主題もそれこそ千差万別で、労働のこと、家族のこと、自分のこと、なかにはアウシュヴィッツに寄せたものなどもあり、興味深く読みましたが、わりとあっさり流しました。
その中で印象的なものがあったので転載します。
にほんのひのまるなだてあかいかえらぬおらがむすこの ちであかい
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