竹宮惠子著。中央公論社刊。全1巻。
「
エデン2185」とどっちが好きかってぐらい好きな竹宮漫画です。ただ読んだのは社会人になってからで、この単行本も確か御茶ノ水駅前の書店で買ったはずです。ということは「親なるもの断崖」と同じ店か… 20年以上前だよ、それ。道理で本が解体してきてると思ったら…。
なので、わしが中学生くらいの時に公開された映画はまともに見たことがありません。キャストはそれなりに覚えてるんですが(キースが沖雅也、ソルジャー・ブルーが志垣太郎、マツカが薬師丸ひろ子、フィシスが秋吉久美子くらいは)。あと最近テレビでやってたアニメも見てません。テレビでアニメを定期的に見るという習慣がないので見損ねただけなんですが、ソルジャーが実は生きてましたって展開を聞いたんで、それは違うだろうと思ったので見なくて正解だったかと思いましたが。あと「ヤマト2199」もそうなんだけど、このキャラデザ駄目なんだったよ。
閑話休題。
SF漫画を好んで読むわけではないのに竹宮作品で好きなのがどっちもSFというのは偶然です。
好きなキャラはキース=アニアンで、それはもうはっきりしてます。わしの好みで行ったら、ソルジャー・ブルーの方に流れそうですが、ソルジャーはほら第一部で退場しちゃうから。あとマツカとキースの関係がけっこう好きなんで、キースですね。格好いいしね。サムに示す友情もいいしね。
ジョミーがミュウの長になるまでの第一部、キースとサム、セキ・レイ・シロエとの交流とかキース自身の素性の謎なんかも絡めた第二部、ナスカでのミュウたちの再生とキースの再登場の第三部、クライマックスに至るまでの第四部といった構成も隙がありませんし、コンピュータに管理された社会の不気味さも地球環境への配慮とかも古くささを感じさせません。
いまさら、わしが言うまでもないほどの傑作です。
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