手塚治虫著。少年チャンピオンコミックス刊。全6巻。
もぐりのタクシー・ドライバー、通称ミッドナイトが夜の様々な出来事をのぞく短編集。一応、根底にミッドナイトが過去に不良少年で、自分の運転で彼女を意識不明の重体に陥らせ、その治療費を稼ぐためにタクシー・ドライバーをやっているという設定がありますが、そういう話は「ブラック・ジャック」でもそうでしたが、たまに出てくるだけであんまり進展してません。
というか、最後、ミッドナイトが事故かなんかで重傷を負って、彼女も脳死しちゃって、ブラックジャック先生が脳を入れ替える手術を行って、以後、ミッドナイトは女性として生きる羽目になったというエンディングではなかったんですが、どこで見たんだおれ…
ブラックジャック先生も登場するので今だとさしずめスピンオフって感じです。
ミッドナイトの愛車が「ナイトライダー」も真っ青な改造をしてあって、わりと何でもありな感じと、もろにホラーな話も多く、間違いなくおもしろいんだけど、手塚治虫の一本でどれをチョイスと言われたら、たぶん、これはヒットしないだろうなぁと思いました。
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