偕成社文庫。
大昔、たきがはが小学生だった時に読んだ本が勤め先に置いてあって、懐かしくて貸してもらった。
この本に登場される岩村さんご夫妻はいまは日本にいるらしい。昇さんは亡くなってるが、史子さんはお元気でマヤさんも40代になったとか。
ネパールという国がまだ鎖国をやめたばかりの1950年代から1960年代という時代。当時の日本よりもさらに100年ぐらい遅れていたネパールには結核を始めとする様々な病気が蔓延しており、その治療も困難な状況だった。そのネパールに日本から医師として派遣された岩村さんご夫妻は、マヤ=デビーという赤ん坊を引き取って育てることになる。その父親は行方不明、姉は結核で死亡、母も重い結核、兄がいた。
どうやら、たきがはが「結核って恐ろしい」と思ったのはこの本がきっかけだったようだ。
このころは鎖国していたブータンもいまではワールドカップに参加するほどに開けた国になったし、世界の移り変わりの速さを思ったりする。
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