味将軍編の後編です。
前回よりも多少オーバー気味な演出になりましたが、やはり絵コンテが今川監督でないためか、まだまだ物足りない感じです。せっかく陽一の父の仇、とも言うべき味将軍の初登場なんでしょうから、もっと盛り上げた方が良かったんでないかな。
1つには、今回の話のきっかけとなった老舗レストラン・トロイメライの三代目、若旦那(名前は出ず、終始この呼び方)があまりに陽一頼みで、他力本願にもほどがあろうにって筋廻しだと思います。おっさんがもうちょっと自発的に動くとかしてくれたらもっと盛り上がるような気もするんですが、原作付きだし、もしかしたら元の漫画もこんな展開なのかも。大の大人がいくらミスター味ッ子とはいえ、中学生に頼りっぱなしというのはどうなのだ。
そして、ハンバーグ対決の敵方。味将軍グループの手先が作ったハンバーグを味わって、ショックを受ける店長。
ソースを味わった途端に落ちていくとは、いったいどんなソースなんだッ!と突っ込みたくなりますな。
種を明かすと、ビーフシチューなんですって。どっかのメニューで見たな、そんなの。
ちなみにこの画面には出ていませんが、ハンバーグを作ったシェフは「Gガンダム」のチコ=ロドリゲス役の大滝進矢さんって方です。「Gガン」つながりで見てますんで、どうしても関心はそっちにいってしまいます。ついでに味将軍は銀河万丈さんのしっぶ〜い声です。
一方、対するミスター味ッ子の作った、本日のサブ・タイトル「究極の串焼きハンバーグ」を食べて、なぜかブラボーおじさんになってしまう町の人びと(ブラボーおじさんのCVは「Gガンダム」の恵雲役の石森達幸さんです)の図。
ふだんは解説とかオープニングとか、まるで「Gガンダム」のストーカーさんのような位置づけのブラボーおじさんですが、今回のハンバーグ対決には判定役として参加し、陽一のハンバーグを味わって、まぁ、感動した町の人たちもブラボーおじさんになってしまったという… ストーカーさんにもこんなシーン、あったら良かったのになぁ(何も観客にストーカー氏になれというのではなく。まぁ、ストーカーになった観客が一斉に「ガンダムファイト! レディーゴーッ!!!」とか言ってるのもいいですが)。いや〜、ネオ香港での決勝大会が始まった時に、中継役はストーカーさんがいいなぁと思ったのはわしだけではないでしょう。
まぁ、いいか。
トロイメライを訪れる味皇が、なぜか光り輝くバックをしょって現れたのが、派手といえば派手な演出。ハンバーグを味わう客の反応はそれなりに派手ですが、どうにも説明口調なのがいただけません。グルメ漫画の宿命か。凄い料理人って、千手観音みたいな動きで表現できるかなと思うんですけど(動きが凄いって感じで。わかりやすいですけど、今川演出のモットーは漫画ちっくなわかりやすさだと思うんですよ)、本当に美味しい料理って人それぞれだし、実際に食べてみないとわからない点ってあるじゃないですか。「イワシグラタン」の時は表現しやすかったんだろーなーと。
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